渡辺 やよいさん [コピーライター]
環境=文化NGOナマケモノ倶楽部のウェブサイト制作チームに、マーケッター兼コピーライターとしてご参加いただいた渡辺さん。普段のお仕事で広報業務に携わっている渡辺さんには、企画から制作までチームを支えてくださいました! そんな渡辺さんにとって、プロボノプロジェクトとはどのようなものだったのか、インタビューしました。
普段当たり前だと思っていることが通用しない難しさ
――プロボノに参加してみた感想は?
上司部下という関係ではなく、契約関係もない中で、お互いのバックグランドが全く異なるメンバーが一緒にプロジェクトを進めていくことが、とっても新鮮でしたね。
仕事のやり方が異なる人たちがNPOのために集まって、お互いに進め方を確認しあって仕事を分担していくという、普段会社ではなかなか経験できないことをさせていただきました。
一方で、いつも会社で仕事としてやるときは「伝えるべきところ」や「誤解されやすいところ」が、同じ分野で働くもの同士で経験上共有されていることが多いので、その風土の中で当たり前だと思っていることが、プロボノプロジェクトでは通用しないことは難しい点でした。
――プロジェクトを進めていく上で気をつけたことは?
そのような人たちとプロボノプロジェクトを進めていく上では、お互いのバックグラウンドや抱えている仕事の状況、プロボノ活動ができるおおよその時間帯や曜日は事前に確認をする必要がありました。さらに、メンバー同士の役割やスキルの確認、それからプロジェクトスコープとは別に、チームのコンセプトやあるべき姿(どんなチームでありたいのか)を決めておいたほうがいいなと思いました。
実際にプロジェクトに参加してみて、細かい役割分担や作業の受け渡しなど「事前にそこまで決めておかなくてもいいでしょう」というほど打ち合せておいたほうが、お互いの誤解もなくスムーズにコミュニケーションするためにいいと思いました。
仕事をする上での「引き出し」が増えた
――プロボノプロジェクトに参加する前後でご自身に変化はありましたか?
多くのプロボノ経験者の方々がお話されているように、自分自身の視野が広がりました。例えば、支援先は環境系NPOだったため、ライフスタイルを見直すことを勧める『100万人のキャンドルナイト』や『アンペアダウン』*などの取り組みなどがとても身近なものとして感じることができるようになりましたね。街を歩いていて「この家は何アンペアなんだろう?」ってブレーカーを見るたびに思い起こしたり(笑)。
また、仕事をするうえでの「引き出し」が増えたのは確実だと思います。直接的に仕事に反映される成果というよりは、NPOという普段の仕事では関わらない団体の支援であることや、社外の人とチームを組んでプロジェクトを進めていく中で、仕事に対する心構えとかノウハウ的な部分で「肥やし」になる経験だったと思います。
それから、平日日中の本業を持っていながら、こんなに一生懸命に社会貢献活動を行なっているプロボノワーカーの方がたくさんいらっしゃるということには驚きました。非常に感銘を受けましたね。
*『100万人のキャンドルナイト』や『アンペアダウン』:ナマケモノ倶楽部が提案するライフスタイルを見直したり、省エネを推奨する取り組み。
頑張って作ったウェブサイトが更新されていると嬉しい
――プロジェクトに参加する喜びは何ですか?
やはり、皆で頑張って作った成果物をNPOの方々がちゃんと使って下さっていて、喜んでもらえることですね。実は、プロジェクト終了後も度々NPOさんのWEBサイトにおじゃましていたのですが、しっかり活用されていてとても嬉しく思いました。
――またプロボノに参加したいと思いますか?
完全燃焼したので、しばらくは余韻に浸っていたいです(笑)。
今回支援させていただいたNPOさんは比較的大きな組織で運営もしっかりされていたので、プロジェクトに参加する以前から抱いていたNPOのイメージよりもとても立派な団体さんでした。もし、またプロボノ活動に参加するチャンスをいただければ、次はもう少し小さな組織のNPOを担当してみたいと思います。
【参加プロジェクト】
環境=文化NGO ナマケモノ倶楽部
ウェブサイト・サービスグラント
役割: コピーライター
パナソニック株式会社勤務
▼Panasonic NPOサポート プロボノプログラム
渡辺さんにご参加いただいたナマケモノ倶楽部のウェブサイトプロジェクトは、パナソニック株式会社の「Panasonic NPOサポート プロボノプログラム」として実施されました。「Panasonic NPOサポート プロボノプログラム」の詳細はこちらをご覧ください。
その他のプロボノワーカーの声