松山 淳さん [コピーライター]

気軽に参加できる、ではなく、
しっかりしたことをやっているので達成感がある

他業界の人と一緒に仕事をするというのは新鮮でした

 サービスグラントに出会った頃の自分はというと、子どもがアトピーとぜんそくになって食の問題、添加物のこととかこんなに日本は汚れているんだ、、、と環境問題に興味を持ち始めていたり、会社を辞めたタイミングで自分から何かを情報発信をしなければいけないとメルマガをはじめていたり、名もなき人にインタビューして人生をまとめてみよう、という企画を進めていたりしていました。

 ボランティアをしたくても、どうするといいのか全然わからなかったんですよ。団体に属してエイエイオーというのは得意じゃないし、動物占いでオオカミだし。笑

 自分のスキルとか、自分でできるところでやりたいという思いが募ってて、かたや罪悪感もあったんですね。メールマガジンでちょっと偉そうなことをいっておきながら、実生活で何もしていない自分に対して罪悪感や葛藤があって。

 そこで初めてスキルを使った新しい社会貢献の形に会ったなぁという感じだったんです。

 初めてのプロジェクトは今や有名なフローレンスさん。まだその当時は数人の規模でこじんまりとやってらしたころでしたが、まず仕事の面からいうと、一匹狼で動いているので他業界の人と一緒に仕事をするというのは新鮮でしたね。

 社会貢献的なことをしたいという思いはあって、自分ではできないけれど、間接的にだけれどお手伝いすることによって自分も社会貢献ができているんだという納得感、達成感はありましたね。葛藤を一つ解消できたというのは一つ大きかったですね。

社会の普段知らない世界を知れるという醍醐味は大きい

 もうひとつの、高木仁三郎基金はなかなか渋くて面白かったですね。
 コピーライターとして参加したので、それぞれのプロジェクトに対してある程度調べなければいけないので、これまで全く知らなかった対象、高木さんご自身も国と闘った人なので、そういった世界を垣間見るというのはなかなか。

 ニッチなだけに深いことをされているので、原子力の戦いをされたり、そういった
社会の普段知らない世界を日常のカーテン一枚めくったらものすごい世界が広がってる、その世界を知れるという醍醐味は大きいですよね。

 社会的な運動は全部そうかもしれないけど、それに対して真剣に取り組んでる人たちがいるということは今の自分の仕事に対して刺激を受けます。

 プロジェクトが終わってしばらくたっている今、振り返ってみるとNPO全て共通していることだと思いますけど、いいことをやっているので、ちょっとPRとか、HPに誰かのスキルを入れると、もっとうまくいくのに、、、ということはあるんでしょうね。フローレンスもその当時は学生さんもいて2、3人が中心でやっていて、全然、レスキューママが集まらなくて展開ができないといっていたころでした。。。

気軽に参加できる、ではなく、しっかりしたことをやっているので達成感がある

 サービスグラントは、ボランティア精神のある人というよりもこのままの日本じゃダメだなと思っていて、世の中を少しでもよくしていきたいというマインドを持った人で、でも仕事で忙しくて何もできていないという人にはいいのではないでしょうか。

 僕にとってははりきって何かをやりましょう、というのではなく、普段の仕事の延長線上で自分のスキルを活かしながら社会貢献できるというのはその時の自分には、とてもフィットしてましたね。

 6ヵ月の期間は、思ってたよりはヘビーでした。
 自分でコントロールしてどこまでスキルを徹底的に提供するかによると思いますが、
高木基金の時は5冊くらい本を読みましたね。

 それを1冊やめて適当にコピーを書いちゃえばいいや、というのは個人の判断ですが、ある資料はなるべく深く読み込んで調べて作るという様にやらないとプロのスキルを提供している、ということにはならないと思うので、でもそこまでやると大変なんですよね(苦笑)、苦しいなぁと思うこともありましたが、気軽に参加できる、ではなく、しっかりしたことをやっているので達成感がある、社会の問題に正面から取り組んでいる本格派がサービスグラントだと思います。

 サービスグラントは、社会貢献キャリアの原点。第一歩だったかな。

 

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