プロジェクト紹介
ＳＩＥＮ
精神障がい者の地域での生活をサポートする「地域活動支援センターなぎ」や「訪問看護ステーションりゅう」、「ヘルパーステーションしえん」等を運営している団体です。
ＮＰＯ法人ＳＩＥＮは設立４年目をむかえ、事業の増加に伴い、関係機関、ユーザーの方々に組織が見えにくくなっていることが課題になっています。
「地域活動支援センターなぎ」を中心とする同団体の活動を発信するウェブサイト構築を通じて、精神障がい者に対する一般市民の理解を深めたり、両者の距離を近づけるような発信をすることを目指しています。
NPOのニーズ
当初のウェブサイトには、5つある事業のうち「地域活動支援センターなぎ」のみの情報しかなく、法人の他の事業や、法人全体の概要を伝えられていませんでした。
そこで、
1.「なぎ」を中心とする、団体の活動の全体を発信するウェブサイト構築を通じて、精神障がい者に対する一般市民の理解を深め、両者の距離を近づけるような発信をすること。
2.全国各地にある地域活動支援センターに刺激を与える存在になること。
上記2点を目的に、プロボノチームには、法人全体および、各事業の内容を正しく紹介できるウェブサイトの作成が求められていました。
チームの取り組み
まず、SIENの強みや現状の課題を明らかにするため、内部および外部の関係者や、利用者にヒアリングを行いました。その結果、SIENは医師、他の法人、利用者と、あらゆる関係者から非常に高い信頼を得ていることが分かりました。「地域密着」「事務的でない温度感」「事業所ごとの専門性」といったSIENの強みを抽出することができたので、これらの強みをコピーワークなどに活かしていきました。
また、ミーティングやヒアリングを通して、SIENを新たに知ってもらうことが重要だと判断し、サイトのターゲットを主に、「外部関係者」「事業の利用希望者とそのご家族」としました。それに基づき、サイトはできるだけ分かりやすく整理された構成にすることを心がけ、インターネット初心者でも、欲しい情報にたどり着けるものを目指して制作しました。
成果
リニューアル後のウェブサイトを見た方からは、「シンプルで見やすい」「事業内容がわかりやすい」といった声をいただいています。具体的な成果として、ウェブサイトを通じて法人の活動を知った方が、サービスの利用を開始されるケースも出てきました。それと同時に、学習会の告知を行うなど、情報発信の場としての役割も果たしています。
また、パンフレットのダウンロードができるようになったことで、SIENの活動に関する問合せ希望者に対してより的確な対応ができるようになりました。さらに、新しいウェブサイトはSIENのスタッフの方たち自身が、SIENの事業内容を再確認するきっかけともなり、事業全体が把握しやすくなったことで、事業所同士の連携が以前よりスムーズになりました。
参加したプロボノワーカーも、普段接することのない異業種のメンバーとのプロボノワークが大きな刺激となり、自己の行動の変化につながったと話しています。具体的には、プロボノでの会議の方法を本業に活かすことや、NPO法人の制度についての関心が増し、制度を勉強し直すきっかけになりました。
NPOの声
NPO法人SIEN
副理事長 鶉 領太郎
私たちの取り組みは、地域の方々のご協力なくして成り立ちません。様々な機会を通じて顔の見えるネットワーク作りに努めています。しかし、私たちの取り組みに触れたことのない方々に対して理解していただくためには、大きな労力と時間が必要です。
そこで、以前からリニューアルしたいと思っていたホームページを活用することができないかと考え、サービスグラントのweb助成を申し込みました。
不安と期待がいっぱいで迎えたキックオフミーティングにおいて、私たちがどのような団体であり、何を求めているのかを客観的に評価してくださり、どうすれば目的を達成できるのかを具体的に提案してくださいました。プレゼンテーションをしていただいたときに、このプロセスは私たちがクライエントと取り組んでいる日常業務と同じことだと気づきました。
この気づきが、自分たちにとって未知なるものから分かりやすい身近なものに変化し、プロジェクトの大きな推進力になったように感じています。
誰が見ても分かりやすいwebにするために、私たちの取り組みをなるべく専門用語を用いずに異業種であるプロボノワーカーさんたちが理解できる言葉で整理していく作業に取り組みました。
この作業は、私たち自身を振り返る大切な時間となり、また、同じ法人内の他に事業所を互いに理解する契機ともなりました。
おかげさまでweb運用開始からまもなく３年目を迎えますが、リニューアル前からアクセス数は格段に増加し、関係機関の方々からはとても分かりやすいという高い評価をいただいています。
これからも情報発信の大切なツールの一つとして育てていきたいです。
本当にありがとうございました！
地域活動支援センターなぎ（室内の様子）
進捗状況
- アカウントディレクター：
- 吉崎さん
- プロジェクトマネジャー：
- 高橋さん
- マーケッター：
- 大久保さん 伝川さん
- コピーライター：
- 野田さん
- 情報アーキテクト：
- 早乙女さん
- ウェブデザイナー：
- 時田さん
- マークアップエンジニア：
- 和田さん
- イラストレーター：
- 川原さん
- 動画クリエイター：
- 大久保さん
2014.03.15
納品＋打ち上げを実施しました。
2014.02.28
最終確認＆テストを実施しました。
2014.01.25
詳細デザイン制作・テキスト修正・コーディングを実施しました。
2013.12.16
テキスト素材作成(NPO側作業)を実施しました。
2013.12.12
基礎クリエイティブ提案に対するフィードバックと承認を実施しました。
2013.12.05
基礎クリエイティブ制作を実施しました。
2013.12.05
基礎クリエイティブ提案を実施しました。
2013.12.05
デザインもコピーもお見せするたびに拍手の嵐。「どれも美味しそうなケーキが並んでいて選べない」ような状態と喜びの声をいただきました。
by 吉崎
2013.11.15
制作プラン提案に対するフィードバックと承認を実施しました。
2013.11.07
制作プラン提案を実施しました。
2013.11.05
制作プラン策定・構成設計を実施しました。
2013.10.17
中間提案に対するフィードバックを実施しました。
2013.10.10
中間提案を実施しました。
2013.09.30
ヒアリング以外の調査・リサーチ作業を実施しました。
2013.09.27
中間提案事前ミーティングを実施しました。
2013.09.21
個別ヒアリングを実施しました。
2013.08.24
キックオフミーティングを実施しました。
2013.08.07
キックオフ事前ミーティングを実施しました。
2013.07.31
チーム編成を実施しました。
2013.07.16
スコープ設定MTGを実施しました。
2013.05.31
NPOラウンドテーブルを実施しました。
掲載情報はプロジェクト実施時点のものです。最新情報は団体のウェブサイト等でご確認ください。
