プロジェクト紹介
NICE
NICE(ナイス)はカラフルでヘルシーな地球社会づくりのために、国内・海外でワークキャンプ等各種事業を行います。ワークキャンプとは、参加者が寝食を共にしながら地域の人達と行う合宿型のボランティア活動です。森の手入れ、里山保全などの環境保護、福祉、農業、教育、村おこしなど、地域の特色あるプロジェクトに取り組みます。昼はボランティアワークに汗を流し、食事はみんなで自炊、夜はワークショップも。1920年に始まり、ユネスコが設立したCCIVSに加盟する94ヶ国のNGOが、年間約3000ヶ所で活動を展開しています。
NICEの事業は大きく3つに分けられます。
(1) 個人向け短期プログラム(1か月未満)
・日本の過疎地で活動するNPO/NGOや自治体と国際ワークキャンプを共催し、日本人や外国人ボランティアの受け入れ、企画コーディネートを実施
・海外のNGO/NPO等が実施する国際ワークキャンプに国際協力やグローバル体験をしたい日本人を派遣
(2)個人向け中長期プログラム(1か月以上)
・地域や施設に住み込みながらじっくりとボランティア活動に取り組む中長期ボランティアを日本の過疎地やアジアで実施
・海外のNGO/NPO等が実施する中長期ボランティアに国際協力や専門的知識を生かしたい日本人を派遣
(3)企業・団体向けのプログラム
・学校・サークル・行政・企業等、特定の団体を対象に企画する日帰り・合宿型のボランティアプログラム。ゼミのフィールドワークや企業のCSRでの社員ボランティアをコーディネート
<その他>
・東日本大震災・復興アクションとして特別ワークキャンプの実施
・企業と協働で、子ども・中高生キャンプ等を運営し、グローバル人材を育成
・高校や大学で国際ボランティアや異文化理解の授業を実施 など
NPOのニーズ
当時団体は、海外でのボランティアを行う機会を提供する他団体も増えている中、主力事業の1つである個人向けの海外ワークキャンプへの参加者が近年減少しているという課題を抱えており、今後の事業の方向性を考え直す必要を感じていました。
また、同時にホームページのリニューアルも控えており、その方向性を決定する必要がありました。
そこで、NICEを取り巻く環境を改めて調査し、どの層をターゲットにどのようなマーケティング施策を打つべきかを検討するためにプロボノを活用されることを決意されます。
チームには、NICEの事業を取り巻く環境分析(社会背景、市場規模、シェア、自他社分析など)を行い、今後の事業の方向性の判断を支援することが求められていました。
チームの取り組み
まず、チームはNICEをとりまく環境や団体の現状を把握するためにターゲットとなりそうな層(大学生、高校生、20代〜30代社会人)を対象に、以下のような調査を行いました。
・インターネットを利用した市場環境調査や競合調査
・団体資料や既存の参加者データを基にした参加者数推移調査
・インタビュー調査
調査の結果、幅広いプログラムラインナップや参加者ニーズに合ったプログラム内容を持っていることが団体の強みである一方で、競合と比較して強みをうまく発信できていないという課題があることに気が付きます。また、その課題が原因で、他のNPOやインターン斡旋事業者、旅行代理店などにシェアをとられており、参加者数が減少している可能性が高いと分析しました。
次にチームが取り組んだのは、ターゲットがNICEの利用を選択しない原因の追究でした。
そのために、3つのターゲット層を「ボランティアへの興味があるか」「アクティブな性格か」という観点からそれぞれをさらに4つに分類。分類したターゲットごとに、「認知」「検索」「行動」「共有」の4つの行動プロセスのフェーズにおいてNICEを選択することから離脱する要因を洗い出し、それを解消するための施策を考えました。
最後に、それらの施策のうち、より効果の高いと考えられるものを「重点施策」として選定。同時に、重点施策を実施することで団体にどのようなメリットがあるのかを明確にしました。
加えて、新しいホームページの構成イメージも、参考資料として併せて提案しました。
成果
チームの提案が、参加者数の増加を目的とした新たな施策の実践に繋がりました。
・プログラム体制の変更
チームの提案を受けて、高校生が参加可能なプログラムを増設。結果、高校生の参加者は3倍になりました。また、NICE職員の添乗不要なプログラムを増設しました。これにより、運営スタッフが手を掛けることなく、より多くの参加者にワークキャンプを体験してもらうことができるようになることが期待されています。
・大学内での組織体制の強化
団体のワークキャンプ参加者経験者のコミュニティや、参加者の大学別グループの結成を促すようになりました。この取り組みを行うことで、より多くの参加者との継続的なコミュニケーションが可能となり、リーピーターの増加や、説明会・ウェブサイト上で参加者の声を紹介するにあたっての協力要請が容易にできるようになるなどの効果が期待されています。
・NICEの運営体制の強化
「プロボノ支援によって団体の課題が整理され、今後具体的に何に取り組んで行くべきかがはっきりした」と、団体関係者の方は話しています。団体のやるべきことが明確になったことで、業務の外注も積極的に行うことができるようになるなど、業務の効率化が進みました。
進捗状況
- アカウントディレクター:
- 大畑さん
- プロジェクトマネージャー:
- 岩井さん
- マーケッター:
- 二階堂さん 汪さん 河田さん 久保さん
2015.02.21
最終ワークショップ・打ち上げ【MTG】を実施しました。
2015.02.21
プロボノのチームメンバーからも、大学生へのインタビューや、普段は違う企業で働いているメンバーで活動することは、とても刺激的でした★とのご感想。みなさん、3カ月の活動、本当にお疲れ様でした!
by 小林
2015.02.21
目の前の課題・タスクをこなすのに必死に走ってきた、というNICEスタッフの皆さん。最後には、「チームの成果物と最終ワークショップでの議論を元に、より現状を俯瞰的にみる視点を経た。改めて気づいた強みの情報発信を強化し、成果物を活用していきたい」と、力強い宣言をいただきました!
by 小林
2015.02.02
調査報告に対するフィードバックと承認を実施しました。
2015.01.25
ヒアリング以外の調査・リサーチ作業を実施しました。
2015.01.25
調査報告 【MTG】を実施しました。
2015.01.08
内部ヒアリングを実施しました。
2014.12.21
外部ヒアリングを実施しました。
2012.12.09
キックオフミーティング 【MTG】を実施しました。
掲載情報はプロジェクト実施時点のものです。最新情報は団体のウェブサイト等でご確認ください。
- チョイふる
- 調布市スポーツ協会
- 日本オーガニックコットン協会