プロジェクト紹介
ファミリー相談室
公益社団法人家庭問題情報センター(Family Problems Information Center : FPIC)は、親子、夫婦など家族にかかわるあらゆる問題に対する支援活動を行っています。
相談から面会交流の援助、離婚協議等調停手続きが主要な活動内容ですが、後見人の受任や刑事被告人の情状鑑定、さらには自治体等の養育費相談者研修や家庭問題に関するセミナーや研修に講師を派遣する等、幅広い事業がすべて専門職出身のボランティアによって支えられています。
NPOのニーズ
FPICは家庭裁判所調査官などを経験したスタッフで構成されており、家庭問題に関する専門性の高い事業を複数行っています。それゆえに、ウェブサイトには専門用語等が多く並び、悩みを抱える人(主に若い世代)に必要な情報が伝わっていないという課題がありました。
今回のリニューアルを通じて、家庭問題に関する情報の充実をはかることで、事業内容の社会的認知度が向上することを求められていました。また、FPICが伝えたい思いを社会に発信出来ることを期待されていました。
チームの取り組み
まずは各事業のスタッフにそれぞれヒアリングを実施し、チームが事業内容や家庭問題について理解を深めるところから始めました。その結果、FPICは「悩みを抱える人に寄り添う」「前向きな再出発を切る」「離婚する両親が子の幸せを考える」ことを目指しており、ウェブサイトのコンセプトとしました。
ウェブサイトのメインターゲットは家庭問題を抱える当事者であり、大きく分けて「悩んでいて、どうしたらいいかわからない」「FPICを利用することが既に決まっていて、事前に特定の情報が知りたい(面会交流)」の2パターンあることがわかりました。1つめのターゲットに向けてのページは、入り口を「夫婦関係」「こども」「親・きょうだい」「老後・将来」の4つに分け、悩みから合致する事業内容に辿り着きやすいようにしました。また、オリジナルキャラクターを登場させ、事業内容や専門用語を会話形式に解説することで、実際にFPICを訪問・利用する機会がなくても理解が深まるようなページ構成にしました。2つめのターゲットには、必要な情報にアクセスしやすいようにウェブサイト上でも目立つ配置にし、別ウィンドウを設けました。FPICの思いを利用者に向けて発信できるように、コンセプトをメッセージに落とし込んだページが表示されるように工夫しました。また、問い合わせの多い内容等を整理して掲載することで、利用者にとって使いやすいウェブサイトを目指しました。
成果
リニューアル後のアクセス解析をしてみると、サイト訪問者1人当たりの滞在時間が長く、じっくり内容を見てくれていることがわかりました。また、特定のページへ直接アクセスする回数が増え、欲しい情報に辿り着きやすくなっている傾向が見られました。
以前は簡単な問い合わせで電話がかかってくることもあり、スタッフが時間を要していましたが、リニューアル後はサイトを見て理解した上での申し込みが増えました。例えばスタッフが言いにくいことの1つに利用料金がありましたが、現在は金額がわかりやすく記載されているので、利用者も同意の上で申し込みの電話をしてくれるようになりました。FPICが手掛ける案件や依頼は年々増加しており、ウェブサイトが利用者への情報提供の一助になっています。
NPOの声
家庭問題情報センター 大阪ファミリー相談室
増田 博 さん
私たちの団体を知っていただき、ご利用していただくための媒体としてのホームページは年々その重要性が上がっています。ところが私たちの団体は家族紛争の調整や少年問題に長年携わってきた元家庭裁判所調査官を中心に、家族問題解決に専門的知見を持つ家事調停委員など各分野からの会員が加わって構成されていますので、いきおい年齢の比較的高い人の集まりとなっています。その結果、自ら作成したホームページはどうしても説明調で、硬い用語もたくさん見られました。けれどもこれでは媒体としての普遍性、普及性に欠けることを認識するようになり、サービスグラントさんにお願いしてホームページを新たにすることになりました。実は、最初は私たちの団体で行っているADR(離婚紛争等に係る民間調停)の広報用パンフレットの制作をお願いしたのですが、そのお話をしているうちにサービスグラントさんの理念や、携わっておられる皆様の余りの素晴らしさに、パンフレットの制作からホームページの改変への方向転換を願い出たところ、快くお引き受けいただくことになった次第です。
このような経緯で、プロボノチームの皆様と私たちとは親子ほどの年齢差があるにも関わらず、そんなことは全く意識することなく、明るく楽しく話し合い、私たちとして出来る限りのご協力をさせていただきました。チームの皆様は、複雑な家庭問題、家事紛争という問題に取り組む私たちの仕事を、的確に素早く理解され、計画的論理的に整理されて、柔軟で分かりやすいホームページ改変の原案を提示してくださいました。この後、内部のメンバーに紹介した時には賛辞と感謝の声があがりました。本当に有難うございました。これからもよろしくお願い致します。
なお、ADRパンフレットの方も、その後プロボノ1DAYチャレンジによって、大変いいものを作っていただきました。重ねてお礼申し上げます。
進捗状況
- プロジェクトマネジャー:
- とーさん
- マーケッター:
- なっかむ かのーちゃん
- ウェブデザイナー:
- さとみファイター
- コピーライター:
- まとば
- マークアップエンジニア:
- かたのさん
2015.05.11
詳細デザイン制作・テキスト修正・コーディングを実施しました。
2015.05.04
GW中にも関わらず、写真素材用の撮影会を実施。いよいよこの5月、新しいウェブサイトが公開予定です★
2015.04.11
FPICさんとのミーティング2回目。デザイン了承、細かい文字修正などを実施し、組織内の承認プロセスなどについて確認しました。26日の完成を目指して最後の制作進行中です。
2014.12.06
基礎クリエイティブ提案に対するフィードバックと承認を実施しました。
2014.12.06
テキスト素材作成(NPO側作業)を実施しました。
2014.11.15
久々全員集合★よりよいコンテンツ作りに向けて再度関係者へのヒアリングを敢行し、また更にFPICさんが大切にされていること、そして、その活動の意義について深めた理解を共有&二階層目のデザインも固まって参りました!!!
2014.11.05
クリエイティブ制作第2Ver、デザイナーのさとみんが奮闘中です。
2014.11.02
よりよりウェブサイトの完成に向けて、追加のヒアリングを実施。音源を他メンバーとも共有をし「改めて意義のある事業だなぁ」とFPICさんの活動に尊敬の念を新たに。
2014.10.25
ファミリー相談室さんからのフィードバックと承認を受けて、チームミーティングを実施しました。
2014.10.24
制作プラン提案に対するフィードバックと承認を実施しました。
2014.10.12
基礎クリエイティブ提案を実施しました。トップのデザインなどをお見せしました。
2014.10.12
制作プラン提案を実施しました。
2014.09.28
制作プラン策定・構成設計を実施。とーさんから現在の事業の相関図と新ウェブサイトの骨子資料がぁ。プロの仕事!
2014.09.13
さとみんから、デザインの初稿があがってきました!劇的Before Afterの第一歩!
2014.08.03
フィードバックを受けて、とーさんはワイヤーの検討を開始。あわせて、デザインの里見さん、コーディングの片野さんとともに、CMSのどのテンプレートを採用し、効率よくコーディングを行うか見通しについても相談を開始しました。
2014.07.31
後見人制度や家族問題に関わる新聞記事などをチーム内で共有しながら、外部環境の理解を進めています。
2014.07.30
中間提案に対するフィードバックを実施しました。
2014.07.27
中間提案を実施しました。
2014.07.16
ヒアリング以外の調査・リサーチ作業を実施しました。
2014.07.14
16日にこれまでの聞き取り内容をもとにMKを中心にまとめられた中間提案案をチームで話し合います。
2014.07.14
学生ボランティアさんなど、関係者の中で聞き取りができていない属性などについてヒアリングを依頼し、調整いただいています。
2014.06.20
活動現場体験・見学を実施しました。
2014.06.20
個別ヒアリングを実施しました。
2014.06.18
何件かの聞き取り調査からいろいろな知識と理解を得たチームメンバー。これまでの結果を持ち寄って一度ヒアリングまとめのミーティングを実施。追加対象で押さえておきたい属性についていかにお声を拾うか、チームで検討中です。
by 岡本
2014.04.30
キックオフ事前ミーティングを実施しました。
2014.04.15
チーム編成を実施しました。
2014.04.03
スコープ設定MTGを実施しました。
2014.04.03
NPOラウンドテーブルを実施しました。
掲載情報はプロジェクト実施時点のものです。最新情報は団体のウェブサイト等でご確認ください。
- 東京都知的障害者卓球部会
- ウェブモダン
- つばめの会