プロジェクト紹介
ダイバーシティ工房
「家庭環境に関係なく、全ての子ども達が多様な価値観に出逢い、自立して生きていける社会」の実現を目指し、主に中学生を対象に、高校入学前の学習指導を行うことで高校での中退を予防するための『自在塾』と、小学生・中学生全体の6.5%といると言われている発達障害児の学習指導を行う『スタジオplus+』を運営している団体です。
事業拡大に向けた人材募集と広報力強化のためのウェブサイトリニューアルを行います。
NPOのニーズ
ダイバーシティ工房は、団体のミッションやビジョンに共感し、事業の運営を一緒に担ってくれるスタッフやボランティアを必要としていました。そこで、プロボノチームには、「団体のミッション・ビジョン」、「実際の現場の様子」、「団体で働くことの価値や、働くことで得られること」を一目で正確に理解してもらうことのできる、新しいWEBサイトの作成が求められていました。
チームの取り組み
チームはまず、団体の事業の背景にある社会課題を抽出すべく、団体を取り巻く外部環境の情報整理を開始。その具体的な取り組みとしては、今のこどもたちを取り巻く教育環境や、管轄省庁・行政機関の施策に関する調査、類似・競合団体の洗い出しなどを行いました。それと同時に、団体スタッフや関係者へのヒアリングを通して、現状のホームページの課題と、団体の魅力や強みを抽出しました。
このような事前の情報整理やヒアリング調査の結果を踏まえ、ウェブサイトのターゲットの設定や、必要なコンテンツを精査。団体のミッション・ビジョンの実現に向け、広報における大きなサポートツールとなることを目指し、「市川市のNPO法人から、日本の(世界の)ダイバーシティ工房へ」をコンセプトとしたサイトの作成に取り組みました。
成果
一目見て、団体の全体像や事業、ビジョン、そして「自在塾」「スタジオ+」という各事業の関連性が理解できるツールができたことは、団体の内外にも成果をもたらしています。
新しいウェブサイトのオープン後、一番の課題だったスタッフの求人に関しては、事前にウェブサイトを閲覧して団体の事業やビジョンをしっかりと理解し、団体の価値に共感してから面接に来る方が増えました。このことで、団体と応募者間のミスマッチが減り、効率の良いリクルーティングができるようになっています。有給スタッフの数も2013年には16名だったのが、2015年には34名にまで増え、教室数の増設、及び、事業収入の順調な伸びを支えています。そして、何のためのどういう法人なのか、という団体の理念や価値を理解してくれるようになったのは「自在塾」や「スタジオプラス+」の新規の利用希望者も同様です。一般の「学習塾」という理解ではなく団体の魅力にひかれて申込をしてくれる方が増えました。
また、スタッフが外部に向けて団体について正確に説明できるようになったこと、以前のように繰り返し説明する必要がなくなったことも、リニューアルの成果の1つとして挙げられます。
NPOの声
特定非営利活動法人ダイバーシティ工房
理事長 不破 牧子様
それまでは自在塾とスタジオplus+といった法人が運営する学習塾のHPしかなかったため求人応募者や寄付者に対して「NPO法人ダイバーシティ工房」という組織が目指すミッションをわかりやすく伝えるのが難しい状態でした。また組織が大きくなるに連れて、教室現場で働く人ではなく、現場を支えるマネジメント業務を担う人の採用が必要になってきました。 サービスグラントにプロジェクトを依頼した当時は代表の私とインターン生4名のみで全事業を運営していて、また私自身が出産する間際だった事もあり、なかなかHPを1から作成する事に時間を割ける状態ではありませんでした。そんな中、ちょうど目にしたサービスグラントで、HPの制作の支援を数多く手掛けている事を知り、依頼することに決めました。
HPを作る上で読み手となる人達のマーケティングや、関係者へのヒアリングを丁寧に行っていただいたおかげで、私たち自身がきちんと言語化できていなかったミッション・ビジョンや事業の全体像をとてもわかりやすく表現してくださいました。半年間に及ぶプロジェクトで途中に代表である私は産休に入ってしまった中でも、着々とプロジェクトを進めていただき、翌年度の採用に間に合う形でHPを完成させてくださいました。
サービスグラントに依頼をしたHPを使用してから採用した2015年度入社の職員は全員、HPのスタッフインタビューや代表のメッセージ、また事業内容を 理解して面接に来たため、これまで説明に費やしていた時間を大幅に短縮できると共に、ミッション・ビジョンに共感しない人からの応募が前年度に比べ半数以下に減りました。上記のことから採用にかかるコストの大幅な削減と、質の高い採用活動を行う事ができたのは、HPが大きく貢献していると感じています。
その他にもサービスグラントに関わる人は、社会人としての専門スキルも高く、また人としても皆さん尊敬できる方ばかりなので、そういった方々に出会えた事も私たちにとって大きな学びとなりました。また機会があれば他のプロジェクトも一緒に行いたいと思っています。関わってくださった皆さん、ありがとうございました。
進捗状況
- アカウントディレクター:
- 吉本さん
- プロジェクトマネジャー:
- 田村さん
- マーケッター:
- 白井さん 細羽さん
- コピーライター:
- 市田さん
- 情報アーキテクト:
- 河野さん
- ウェブデザイナー:
- 齊藤さん
2014.03.31
成果物を納品しました。
2014.03.17
スマートフォンに対応できる「レスポンシブデザイン」を完了しました。
2014.02.14
詳細デザイン制作・テキスト修正・コーディングを実施しました。新サイトはこちらからご覧いただくことができます。
2013.12.18
基礎クリエイティブ提案に対するフィードバックと承認を実施しました。
2013.12.11
基礎クリエイティブ提案を実施しました。
2013.12.04
基礎クリエイティブ制作を実施しました。
2013.11.12
制作プラン提案に対するフィードバックと承認を実施しました。
2013.11.06
制作プラン提案を実施しました。
2013.11.04
制作プラン策定・構成設計を実施しました。
2013.10.17
中間提案に対するフィードバックを実施しました。
2013.10.09
中間提案を実施しました。
2013.09.25
中間提案事前ミーティングを実施しました。
2013.09.17
ヒアリング以外の調査・リサーチ作業を実施しました。
2013.09.17
個別ヒアリングを実施しました。
2013.08.14
キックオフミーティングを実施しました。
掲載情報はプロジェクト実施時点のものです。最新情報は団体のウェブサイト等でご確認ください。
- 東京都知的障害者卓球部会
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