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プロジェクト紹介
アクセス

プロジェクト
事業計画立案
プログラム
企業協働
エリア
京都府
進捗率
完了
団体名
NPO法人アクセス−共生社会をめざす地球市民の会

アクセスは、活動の舞台をフィリピンと日本に置く国際協力NGOです。フィリピンの貧しい人々も日本で暮らす人々も、同じ地球市民として、ともに貧困をはじめとした課題の解決を目指すことで、市民レベルのネットワークを築き、よりよい社会づくりを目指して活動をしています。活動開始より25年、学生のスタディーツアーや奨学金事業、フェアトレードなどのさまざまな事業を通じ、日本とアジアの草の根レベルの相互交流をすすめています。
今回は、長い歴史の一つの節目として、法人の本当の価値や現状を外部の視点から見直し、これから先の方向性を改めて定義する事業計画立案をお手伝いします。

NPOのニーズ
これまでにも組織では3カ年単位の「事業計画」を策定していましたが、また新たな事業計画を検討するにあたって外部からの支援を必要としていました。
特にアクセスさんが求めていたポイントは下記の4つがありました。
・「事業計画」の妥当性を素直に客観的な視点で検証する
・会員・支援者の継続と拡大目標の達成を支援する
・組織ミッションを実現するため、組織活動の継続性を担保する
・リスクを勘案しBCP的要素も付加した計画を検討する
・アクセスの活動の魅力を広くわかりやすく伝え、支援者、活動者、仲間を増やす
(注 BCP: 事業継続計画 )

チームの取り組み
前半の現状把握フェーズにて主要スタッフの聞き取りなどから明確となった上記のようなアクセスさんのニーズに対して、チーム内で担当をわけ、外部環境の調査や、類似団体の活動調査を進め、団体への客観的な理解を進めながら、以下のような提案を行いました。
・会員増と中期的な目標、方策の設定
・限られたリソースの中、多忙かつ、対外影響力の大きい事務局長の行動の時間分析
・事務局内の業務分析を経て、スタディーツアー参加者から主に構成される大学生ボランティアのみならず、卒業後にも事務局の補佐をする、社会人ボランティアチームの編成の提案
・「アクセス」について、1分でわかる図解を日英語で作成し提供

NPOの声
NPO法人アクセスー共生社会をめざす地球市民の会
野田沙良事務局長
今回のプロボノでは、私たちの団体を客観的視点から分析してもらうことにより、自分たちでは気づくことができない、当たり前すぎて問題視できてこなかった点を明らかにすることができたことが、最大の成果でした。

特に今回、協力いただいた最大のポイントは、会員・支援者の継続・拡大目標をどのように設定し、どのように達成していくか、という点でした。具体的には、過去の会員数の伸びを分析していただき、それに基づいて拡大目標を設定し、その目標を達成するための計画作りのプロセスに関するさまざまなアドバイスをもらうことができました。
 チームメンバーから提案いただいた事業計画案の骨子をベースに、日々の業務を少しずつ見直したことで、結果、2013年度は1年で91名の新規会員獲得を達成することができました。特に力を入れてきた、奨学金サポーターの獲得に関しては、どういった経緯でサポーターになってくださったのかという理由別の分析もできるようになりました。日々の業務の中で「分析をする」ということはなかなか手間がかかり後回しにしがちですが、「計画実施後に成果を分析して達成度を図り、次に生かしていく」、というこれまでなかなかできていなかったことに気づかせてもらえたのは、大きな収穫でした。

さらに、組織活動の継続性を担保するという観点でご提案頂いた社会人ボランティアチームの編成についても今春から取り組み始め、社会人の英日翻訳ボランティアが組織されて、大きな力になりつつあります。20歳代から、60歳代の男女計13名が社会人翻訳ボランティアとして関わって下さっています。この社会人英日翻訳ボランティアの方々の募集をする際には、サービスグラントさんが行っている「プロボノ説明会」の仕組みを参考にさせていただきました。
おかげさまで、予想以上に早いスピードでメンバーが増えており、驚いています。この翻訳ボランティアさんに翻訳していただくのは、フィリピンの奨学生たちが、サポーターにあてた手紙です。
子どもたちの手作りの手紙からは、フィリピンの様子や、サポーターへの感謝の気持ちが伝わってきてフィリピンを支援対象としているアクセスにとって強力なコンテンツとなります。この手紙を訳す作業を通じて、フィリピンや子どもたちへの関心が深まり、ボランティアの方もいずれはサポーターになってくれればと願っています。

また、事務局長の私の業務分析をしていただいたことも、とても役立ちました。自分がどの仕事にどれだけの仕事を割いているのか自分でも把握できておらず、俯瞰的に業務を把握して判断するというこができないまま、仕事に追われている傾向があったことに気づかされました。そうした客観的視点を取り入れたことで、少し立ち止まって自分の働き方を見つめなおすことができるようになりました。
プロボノが終わった後は、自ら事務局の年間業務スケジュールを作成し、繁忙期と通常期の判別が明確にできるようになりました。
現在はその年間業務スケジュールに基づき、新しい事業を取り入れるタイミングを決めたりできるようになり、ずいぶん効率化が進みました。

事務局では、ボランティアに対する初動研修のオリエンテーションで、アクセスとは何か1分間で説明してみよう、ということをするのですが、この時に、プロボノチームで作って下さった図が参考になっています。

さらに、プロボノのメンバーの方から紹介いただいた、別のNPOさんが行われている資金調達の方法(年2回のバザーを全てボランティアで自主的、自律的に継続して実施し、その資金をもとにアジアの国に学校を建設している)が大変参考になり、今後の資金調達の方法についても示唆がありました。

今後の課題は、会員や入会、退会の名簿データベースを活用し、新会員になるまでの働きかけ方を対象によって最適に変えていければ良いな、とまた新たな課題について考えています。

 

 

進捗状況

アカウントディレクター:
穴山さん
プロジェクトマネジャー:
前田さん
マーケッター:
藤田さん 太田さん 牧野さん

2013.10.26

事業計画提案に対するフィードバックと承認を実施しました。

2013.10.26

納品・引き継ぎ・打ち上げを実施しました。

2013.10.18

事業計画立案ミーティングを実施しました。

2013.10.17

事業計画提案・ブレインストーミングを実施しました。

2013.10.12

基本方針提案に対するフィードバックと承認を実施しました。

2013.10.12

基本方針提案・ブレインストーミングを実施しました。

2013.09.26

基本方針提案事前ミーティングを実施しました。

2013.09.18

外部環境調査を実施しました。

2013.09.18

スタッフの業務分析の結果共有&可視化された課題への解答案を各メンバーが担当の上、検討。

2013.09.15

個別ヒアリング(外部)を実施しました。

2013.08.28

チームMTGを実施 アクセス目標と下位目標 KPI設定、年次報告書の評価など

2013.08.04

業務棚卸しMTGを実施しました。

2013.07.23

中間提案に対するフィードバックと承認を実施しました。

2013.07.21

中間提案を実施しました。

2013.07.17

中間提案事前ミーティングを実施しました。

2013.07.07

個別ヒアリング(内部)を実施しました。

2013.07.07

学生→社会人ボランティアへのインタビューを実施

by 岡本

2013.06.30

文献調査を実施しました。

2013.06.30

アクセスさんのフィリピンのスタッフの方とスカイプミーティングを実施しました。

by 岡本

2013.06.24

マーケッターチームにて、類似団体の情報収集とポジショニングについて検討開始

by 岡本

2013.06.22

活動報告会・総会への出席、理事メンバーや参加者へのヒアリングを実施しました。

by 岡本

2013.06.14

学生ボランティアのミーティング時にヒアリングを実施しました。

by 岡本

2013.05.26

キックオフミーティングを実施しました。

掲載情報はプロジェクト実施時点のものです。最新情報は団体のウェブサイト等でご確認ください。

プロジェクト:事業計画立案
こうのさと
NPO法人そるな
AYA