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大森琢磨さん(プロジェクトマネジャー)&安藤早織さん(ウェブデザイナー)

自己実現と社会貢献が両立できる/
どの団体も思いがあり、深い世界がある

 

 

大森琢磨さん(銀行のシステム開発部門)
※写真奥左から3番目

プロボノでの役割:プロジェクトマネジャー

参加プロジェクト:流産・死産経験者で作るポコズママの会(2014年)、

プラチナ美容塾(2017年)、小金井市中央商店街協同組合(2019年)

 

安藤早織さん(フリーランス WEBデザイナー・映像作家)
※写真奥左から1番目

プロボノでの役割:ウェブデザイナー

参加プロジェクト:フローレンス(2005年)、

流産・死産経験者で作るポコズママの会(2014年)、紫陽花の森サロン(2017年)、まつど子ども食堂の会(2018年)

 


 

「流産・死産経験者で作るポコズママの会」ウェブサイトのプロジェクトで同じチームだった大森さんと安藤さん。その後も複数回チームメンバーで再集合して団体と懇親の場を持ったり、プロボノ活動を継続したりしているお二人に、約6年ぶりに当時のプロジェクトを思い出していただきながら、プロジェクト中に感じていたことや、その後の変化などについてお話を伺いました。

 

自分の力を活かせる、面白い“仕組み”との出会い

 

大森さん:
40歳、仕事ではある程度いろいろ見えてきたので、外で自分の力を活かせないかという思いと、どうせなら社会に役立つ事がしたいという思いがあり、「社会貢献と実践」をキーワードで出来ることがないか探していたところ、プロボノと出会いました。

 

安藤さん:

私は、まだプロボノという言葉も浸透していない2005年が初参加でした。サービスグラントが活動開始して間もないころ、友人からサービスグラントの仕組みを聞いて面白いと思い参加しました。社会起業家という言葉が出てきたくらいの時代だったと思います。

その後しばらくは時間に余裕がなく、プロボノ参加できなかったのですが、個人としてNPOからの仕事は受けていました。10年が経ち、時間に余裕ができてきたので2015年に再びプロジェクトに参加しました。

 

大森さん(左)と安藤さん(右)

 

 

参加の意気込み、期待に対して実際は…?

 

大森さん:

プロボノプロジェクトの進め方は、想像していた通り普通の仕事と大きく変わることはなく、安心して取り組むことができました。コンサルタントなどの経験者であれば、小規模プロジェクトについていくらか想像はつくと思います。調査、検証、提案などの流れは変わりません。

プロボノプロジェクトを行う上で工夫が必要と感じたことは、業種が違うだけでなく、考え方・仕事の仕方も違う人たちが集まっている部分です。例えば、ミーティング一つとっても、全員参加が当たり前な企業文化の人もいれば、関係ある人だけ参加すれば良いという人もいる。そういうところはきちんと認識合わせることが大事だと思っています。

また、プロジェクトマネジャーとして、支援先に対してしっかりした成果物を提供できるように、成果物の品質管理という意味でダメ出しをすることもあることを、事前にチームメンバーに話しておき、都度メンバーの役割と期待レベル、期日について、コンセンサスをとるという点に気を付けていました。

 

安藤さん:

私も想像とあまり変わらなかったです。参加したプロジェクトでは、大森さんをはじめ、いずれもプロジェクトマネジャーがプロジェクトを淀ませないように進行を管理してくれました。

私は初めてのプロボノでも二度目のプロボノでも、プロジェクトマネジャー又はデザイナーを希望して応募したところ、いずれもデザイナーでアサインされました。

フリーランスなので、基本一人での作業が多いため(クライアントを通じて外部パートナーと作業を分担することもありますが)、チームで作業するのが新鮮で楽しいです。私の仕事は小中規模の案件が多いため、綿密なマーケティングを行うことができませんが、逆にプロボノは予算がからまないので、じっくりステイクホルダーにヒアリングをすることができるのが面白いところだと思います。

 

中間提案時の資料

 

 

印象的だった団体の想い、深い世界

 

大森さん:

「ポコズママの会」は、流産・死産でお子様を亡くされたご家族同士の相互支援を目的として活動している団体です。参加した当初は、流産って大変なことだと、なんとなく思うレベルで、男性の自分はどれ程お母さんに心の傷が残るのか全く分かっていない状態でした。プロジェクトを通して、丁寧に関係者の方々へのヒアリングを行ったことで、出産に対して理解が深まり、女性に対しての接し方が自分でも変わったと思います。

団体代表にウェブサイトを作成する理由をお聞きした時に、「こういう社会課題があるということを、誰かに知ってもらうだけでも何か変わることがある」と伺いましたが、自分の身にもその変化が現れたことが非常に印象的でした。

 

安藤さん:

「ポコズママの会」さんのプロジェクトでは大切なものを失った人に寄り添って傷を癒していく、「グリーフケア」というものを初めて知りました。その前に参加したフローレンスさんは、画期的な病児保育のシステムを作り出した団体だったのですが、その裏には病児保育にとどまらない大きな社会問題を解決するビジョンがあることを知って、大きな衝撃を受けました。どの団体にもそれぞれの想いがあり、深い世界があると感じました。

 

最終提案。成果物のウェブサイトを投影しながら、記念写真

 

 

よりよい成果物を考える過程が、新たなスキルへの出会いに

 

大森さん:

サービスグラントのプロボノでは、プロジェクト参加の際に、すでにプロジェクトのゴールが定まっているので、何をすれば良いか分からないというプレッシャーを感じることはありませんでした。目標に向かって、より団体の意図に合うようブラッシュアップしていくという感覚でした。

 

安藤さん:

普段の仕事と同じで、段階を踏んで途中結果をお見せしながらフィードバックをもらいつつ進めていきました。なので、団体の求めるレベルとチームの成果がそこまで乖離するようなことはなかったのだろうと思っています。

 

大森さん:

私は、ウェブプロジェクトに立候補したものの、ウェブやデザインの知識がそこまであったわけではありません。本業は銀行システムのプロジェクトマネジメントでした。基本的な仕事の流れは一緒なので、そういう意味で活用できた知見はあったかもしれませんが、ウェブについては趣味でホームページを作る素人レベルの知識でした。

プロジェクトをきっかけに、本格的にウェブデザインを勉強したいと思い、その後、専門学校へ通って、最近、個人のウェブデザイン事務所を副業として立ち上げることができました。

プロボノは、自己実現と社会貢献が両立できるところ。自分が主体となる面と、人の役に立てるということ、両方ができる素晴らしい活動だと思います。

 

安藤さん:

プロボノは楽しいと思います!色々な団体さんをこんなに深く知ることができるというのは、仕事でお客さんを知るというのとは違う面白味があります。

 


 

▼プロボノでのプロジェクト参加へご関心をお持ちになった方は、こちらのページも併せてご覧ください。

▼プロボノ参加者向け説明会を随時行っています。以下より日程をご確認ください。

「プロボノ参加者向け説明会」

 

※掲載内容は2021年1月時点の情報です。

※現在、支援メニューとしては、「ウェブサイト」ではなく「ウェブサイトリニューアル設計」をご用意しています。詳しくはプロボノプロジェクトの種類をご覧ください。