MENU
ログイン
プロボノワーカー
のみなさん
団体
のみなさん
閉じる

福島 哲美さん(外資系企業マーケッター)

私にとってプロボノは一石三鳥の活動

 

福島 哲美さん(マーケティング)

参加プロジェクト:日本UNEP(国連環境計画)協会(事業計画立案)、日野市高齢福祉課/日野市社会福祉協議会(活動運営マニュアル)、ソーシャルアクションアカデミー 全国フードバンク推進協議会

 

※本インタビューは2023年12月12日に開催した、サービスグラント主催のオンラインイベント「大人の社会科見学 online」の内容をもとに編集しています。

 

プロボノに関心を持ったきっかけは?

 

普段は外資系の会社でマーケティングの仕事をしています。何かいい時間の使い方ができる活動がないかなと探していたときにプロボノを見つけました。インプットもいいけれど、自分が主体的に貢献できることで、時間をよりよく使いたいと当時思っていたと思います。また、自分に知見がないようなことでお手伝いするよりも、元々持っているものを活かせる活動がいいと思っていたところにプロボノというコンセプトを知り、本業を生かして社会貢献ができる考え方に興味を持ちました。

 

 

プロジェクト経験の中で自分の強みが発見できたなと思うことはありましたか  

 

初めてのプロジェクトは日本UNEP協会でした。6人のメンバー中、2名がもともと環境問題に興味がある方、お2人はロジカルシンキングが強いコンサル業界と金融業界の方で、あとお1人はプロジェクトマネジャーでした。マネジャー役の方は、強力なリーダーシップを発揮するというよりも、メンバーの意見を聴きながら取りまとめていく方でした。外資系企業にいて、ロジカルシンキングは比較的得意な方だとは思うのですが、外国人の中で強く自分を主張することができないという劣等感は持っていて・・・。異なる強みを持ち寄るプロボノチームの中で、自分はどう何を貢献できるかを考えた際、全体の議論を整理しつつ、全体としてうまく進むようバランスを図ることに強みがあると発見できました。自分のスタイルを見つけるにあたって、プロジェクトマネジャーのメンバーとの関わり方、アプローチの仕方がとても勉強になったと思います。会社の社風とはまた違う、普段の仕事では出会わない方のやり方やいいなぁと思える進め方にプロボノプロジェクトだからこそ出会えたなと思いますし、スキルの高い他の方から学べるということがあると思いました。

 

 

プロボノは普段とは異なる環境での越境体験とも言えますが、その中で得られたことは?

 

新しいプロジェクトに参加するにあたっては、団体が関わる分野の勉強を新たにする必要があります。プロボノへの参加を通じて、毎回、知らない世界について知れることは越境体験の一つかなと思います。プロジェクトを進める中で、活動に従事されている複数人にヒアリングを行いますが、課題に対して真剣に向き合い、取り組まれている方にお会いすることができます。話を伺っていてさらに学びが深まることもあるし、持っておられる熱意に毎回、感銘を受けています。

また、普段の生活の中では出会えない方々とチームを組んでプロジェクトを進めていく中で、自分が知らなかったアプローチの仕方や、雑談や交流の時間を通じて、自分が今までに踏み込んだことがない世界を皆さんに見させてもらうと、それはまさにプロボノの越境体験だなと思います。

 

 

衝撃的だったエピソードやびっくりした経験は具体的にありましたか?

 

日野市のプロジェクトでは、ボランティア団体を運営されている方が60歳、その団体が行うボランティア活動の主な受益者の年代は80代という場面がありました。運営されている方がすごくお元気で、熱心に活動されていて、街のことを真剣に考えておられる姿に触れると、自分もいつまでたっても熱心に生きていきたいなと思いました。

 

サービスグラントのプロボノプロジェクトは、進め方のガイドが各プロジェクトにあるので、会社で新しいプロジェクトを始める時に、プロジェクトの動かし方の型として参考にして進めてみたことがありました。ボランティ活動ではありますが、スキル的な面でもプロジェクトが勉強になる、仕事の役に立つところがあると思います。

 

 

プロジェクトに参加したことは、普段の生活の中に変化を与えていると感じますか?

 

私のマーケッターという職種が、プロボノ経験をそのまま仕事にも活用しやすい面が大きいと思いますが、プロジェクトの進め方や、これまでに深くは関わってこなかった分野の話、いろいろな強みを持っている方から新しい学びを得られるのはいいところだなと思います。

 

繰り返しにもなりますが、私にとってプロボノは、

「自分にとって、知らなかった社会課題についてより知ることができる。」

「社会課題の解決に奮闘されている方に直接お会いできる。」

「プロボノのメンバーとのやり取りを通じて新たな学びを得られる。」

一石三鳥の活動だと思います。

 

特にNPO団体の方には本当に毎回感銘を受けます。もしプロボノに出会えなかったら社会課題への理解、新しいものの見方を得る機会もなかったと思うと、今ほど、自分の生活や自分の世界が豊かになっていないのではないかなと思います。

※本レポートは、2023年12月12日開催、サービスグラントでのプロボノ経験を持つ有志メンバーが社会課題へのリテラシーを高めたり、プロボノの経験の共有を目的に企画運営に関わる大人の社会科見学 onlineの内容を編集し掲載しています。

▼プロボノでのプロジェクト参加へご関心をお持ちになった方は、こちらのページも併せてご覧ください。

SHARE ON