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府中市市民活動センター(東京都)

3年間、事例とノウハウを蓄積しつつ
幅広い団体のステップアップに伴走中

 

 

府中市市民活動センター(東京都) 江﨑さん、田代さん、神名川さん

GRANTコーディネーター名:ちょこっとプロボノ@府中

 

私たちが考える方向性と「GRANT」がマッチング

 

ちょこっとプロボノ@府中」は東京都にある府中市市民活動センタープラッツがコーディネーターとなり運営しています。私たちは2021年にGRANTに登録をしたわけですが、その前年度、2020年にプロボノ事業をプラッツで始めようということで準備を始めました。

 

プラッツの登録団体は約400あります。その団体と府中市内の在住、在勤のプロボノワーカーをチーム型という形でマッチングしてプロボノを始めるという企画がスタートでしたが、ちょうどコロナということもありましたし、そもそもプロボノワーカーと市民活動センターの接点は少ない。他の自治体でのプロボノ事業などを調べた結果、まずは私たち自身が基本的なプロボノの事業のやり方っていうところを教えていただくのがいいのではないかということになって2021年1月にサービスグラントに相談しました。

 

相談の中で、「GRANT」というオンラインマッチングのサイトを利用するということ、活用にあたっての団体・市民向け説明会をサービスグラントにお願いしようということで企画が実現することになり、2021年2月にGRANTのコーディネーター登録を行いました。

 

私たちは市民活動センターで、市内の団体に活発に活動していただくことを考えています。

400ある登録団体の中には自発的に活動している団体もありますが、割と規模が小さく、自分たちで努力しながらも、高齢化とか、オンラインが普及したけどオンラインにはなかなかついていけないとか、それぞれにいろんな悩みを抱えている団体さんもおられます。

 

私たちにはそのような団体さんを「ちょこっと支援できるようなプロボノ」というのが元々の発想にあったところに、GRANTというマッチングサイトのことを伺いまして、私たちが普段考えているところとGRANTがちょうどいい具合に合っていると考えて活用することになった次第です。

 

ちょこっとプロボノ@府中

「がっつりやるプロボノ」ではなく、ちょこっと始めるという意味でコーディネーター「ちょこっとプロボノ@府中」という名称でスタートすることになりました。3名の職員で担当しています。

 

 

1年目(2021年度)「とにかくプロボノを知っていただこう」

 

 

プロボノという言葉は団体の皆さんにはなかなかピンとこないだろうというところで、1年目は「とにかくプロボノを知っていただく」ということから始めました。

まず団体の説明会から始めました。リアルな場でサービスグラントのスタッフから、GRANTの仕組みや登録方法などを説明してもらいました。

次に、2回にわたってオンラインでプロボノワーカーの方に向けた説明会を実施ました。7月には、中間報告会とマッチング会を行いました。その後11月の第7回市民協働まつり(プラッツが年一回行っている祭り)で団体とプロボのワーカー双方による参加者トーク(YouTubeにリンクします)を行い、12月は2021年度の取り組みの報告会を実施し団体とプロボノワーカーに参加をいただきました。

また、2022年1月は、プラッツ情報誌「kokoiko」の第19号でプロボノの特集を組んで紹介しました。プラッツのホームページにも「ちょこっとプロボノ@府中」のトピックスを作成して、担当以外の職員もプロボノを紹介できるよう情報を1カ所にまとめました。

 

1年目の2021年度は4団体の11プロジェクトが完了しました。1年を経て、コーディネーターである私たち事務局GRANTの使い方にだいぶ慣れたなというところがあります。コーディネーターはとにかく団体の方に丁寧に説明を行うことが大事で、フォローを丁寧に行うことがこのプロジェクトを絶えず動かすポイントということがわかってきました。

 

 

2年目は新たな3団体を、3年目は5団体へ

 

2年目は1年目には参加していない新たな3団体をプロジェクトに参加してもらうということを目標に活動を進め、実際に、目標とする3団体3プロジェクトが完了しました。

 

数としては少ないかもしれませんが、オンラインが不得意な団体でもこのようなオンライン上で行う仕組みに参加できるということがご紹介できたように思います。 次年度に向けて紹介できる事例のストックができたということが2年目の成果です。

 

 

2023年度は新たな5団体の参加を目指し、6団体、5プロジェクトを実施しました。

複数のプロジェクトを完了した団体がいたことが特筆すべき実績となっています(団体インタビューはこちら)。3年目となって、参加者(プロボノワーカー)についてもだいぶ様子がわかってきたように思います。

 

 

4年目(2024年度)「皆さんの関心が途切れないように!」

 

 

2024年度は、5団体、5プロジェクトを完了したいという目標を立てています。新たな登録団体へのアプローチをしながら、プロボノの情報発信についてSNS、チラシを活用しながら絶えず流すようにしたいということと成果報告会できちんと情報を発信して皆さんの関心が途切れないようにしていきたいと考えています。

 

 

目指していきたいところ

 

団体の方に気軽にGRANTを利用していただけたらいいなと思います。

自分たちの団体だけではできないことを全国のいろんな人に頼めるということだけではなく、募集記事をあげようとするプロセスが団体活動の振り返りになって、団体に必要なことの棚卸しであるとか、仲間内だと暗黙の了解で分かり合えることを違う人に説明するために言語化するとか、そういったさまざまなことが団体のステップアップにつながると思っています。

いろんな登録団体の方に利用していただくことが今後目指していきたいところです。

 

九州のプロボノワーカーが手を挙げてくださったプロジェクトがあったんですね。プロジェクトではオンライン上でやり取りをされてたんですけれども、その方が、関東に行くからお会いしませんかとおっしゃって実際に対面で会って色々お話をしたというエピソードを伺いました。

たまたまそういう方がいらしたということだとは思うんですけど、実際に会って相談できて、住んでいる場所にかかわらず繋がりを持つことができるのは素敵なことですよね。

※掲載内容は2024年1月18日実施のコーディネーター事例共有会のご発表を再構成し多た記事の一部です。団体のサポート、募集記事作成や進捗管理についての気付きなどもご紹介いただいている完全版の記事はこちら(GRANT)でご覧ください。

 

 

社会参加プラットフォーム GRANT

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