プロボノプロジェクトの種類
事業戦略支援プログラム
事業戦略支援プログラムとは
団体の活動目標の実現に向けて、次なる一歩をどう踏み出すか。客観的な事実やデータにもとづいた現状分析や事業運営上の課題の洗い出し、今後の具体的な施策の検討などを行っていきます。
事業計画立案
非営利組織の存在意義は、社会課題の要因となる事柄に働きかけて人々の意識や行動、生活などに変化を起こし、社会課題の解決に寄与することにあります。非営利組織は、社会課題を取り巻く環境を的確に把握し、事業活動を通じて人や社会へと働きかけを行っていくことが求められます。
しかしながら、少ない人材や資金で運営する多くの団体においては、日常業務に追われるあまり中長期的な展望を持てずにいたり、これまでの実績や組織内部の人間関係を重視するあまり社会のニーズの変化に応える新しい事業展開のビジョンを描ききれない、といったことがしばしば起こり得ます。複雑で困難な社会的課題を扱い、さまざまな支援者・協働パートナー等との連携によって成立する非営利組織は、事業展開の方向性を見定めていくにも、その活動を取り巻く数多くの要素を系統的に整理し、筋道の立った計画を構築する必要があります。しかし、こうした検討作業には本来多大なリソースを必要とするものです。
事業計画立案支援プログラムでは、団体の事業環境を幅広く把握して客観的に分析した上で、社会的課題をめぐるさまざまな外部環境の変化に対応しながら、いかにして社会的課題の解決に寄与していくべきかを中長期的な視点で検討します。事業計画立案支援プログラムは、団体がさらなる成長を遂げるために、3〜10年単位の将来に向けた事業方針を見出し、次のアクションにつなげる契機となるプログラムです。
サービスグラントで提供すること
- 団体が取り組む社会課題と、事業を取り巻く外部環境要因を整理して、団体が抱えている事業運営や組織上の課題を洗い出します。
- 外部関係者へのヒアリングや事業領域の動向に関する情報収集を行い、客観的な分析に基づき、団体がさらなる成果を創出していくための事業の基本方針と、中長期的な目標を提案します。
- 目標実現のために実施すべき施策を検討し、明確な優先順位付けにもとづいて、いつ、何を実行すべきかを整理して、事業計画表を作成します。
- プロジェクトの開始から終了までの期間は約6ヵ月です。
標準的なチームメンバー構成
このような団体におすすめです
- 活動開始から地道に実績を積み上げてきたが、なかなか思うような成果が出ておらず、今後の方向性を探っている
- 同じようなプログラムやサービスを提供する事業者が増え、参加者や会員、支援の獲得が難しくなってきた
- 長年の活動で参加者や会員、支援者が固定化しており、新しい人々に活動が広がっていかない
活動計算書上の金銭換算値
このプロボノプロジェクトの活動計算書上の金銭換算値は、約350万円に相当します。
活動計算書上の金銭換算値について、詳しくはこちらをご覧ください。
マーケティング基礎調査
いま取り組んでいる活動は、利用者や支援者からどのように受け止められているのか。重要なステークホルダーから見て、現状の取り組みが、どのように評価されているのかをリサーチします。
団体が評価され、満足を勝ち取っているポイントは何か、団体と関わるにあたっての不安や障害は何か、現状のサービスに対する不満や改善すべき点は何か、団体が打ち出していくべきセールスポイントは何か。非営利組織自身では発見が難しい「受け手」の視点の生の声を収集・分析します。
また、団体が置かれた事業環境・市場環境についても調査し、非営利組織が中長期的にとるべき戦略的ポジショニングのヒントを得るなど、団体の活動を客観的・中立的な第三者の立場から冷静に振り返りたいときに役立つプログラムです。
サービスグラントで提供すること
- 非営利組織における主要なステークホルダーに対するヒアリング調査を行います。
- 現在のサービス利用者
- 潜在的なサービス利用者
- ボランティア、寄付者、支援者等
- 行政、企業等
- 非営利組織が活動する領域における行政・企業等を含む競合・類似する団体やサービスについて調査を行います。
- 調査内容をまとめてご報告するとともに、今後の事業展開について議論するワークショップを開催します。
- プロジェクトの開始から終了までの期間は約4ヵ月です。
標準的なチームメンバー構成
このような団体におすすめです
- 活動を行っている中で、当初想定した利用者・参加者になかなかリーチできないでおり、どのようにしたらよいかを模索している
- 少しずつ利用者や支援者が広がってきたが、これから先、どのように事業を広げていったらよいかが分からない
- 自らの団体の活動に対する外からの評価や社会的価値などについて、客観的・冷静な視点で見てほしい
課題整理ワークショップ
日々の活動に追われ、長い目で見て重要な課題に取り組めていない、という団体は少なくありません。ワークショップを通じて、団体の課題を棚卸し、整理し、課題解決に向けて必要な施策について、じっくり考える機会を作ります。
サービスグラントで提供すること
- 団体のスタッフやボランティア、理事などの主要なステークホルダーに対してヒアリング調査を行い、課題を棚卸します。
- 課題解決の方向性を提案します。
- 団体関係者と共にワークショップを開催し、今後の施策を一緒に検討します。
- プロジェクトの開始から終了までの期間は約1ヵ月間です。
標準的なチームメンバー構成
このような団体におすすめです
- 日々の活動に追われ、長い目で見て重要な課題に取り組めていない
- 課題がたくさんあるのは分かるが、何から手をつけてよいのか分からない
- 自らの団体の活動に対する外からの評価や社会的価値などについて、客観的・冷静な視点で見てほしい
スペース活用ワークショップ
事務所、集会所、居場所、店舗など、NPOや地域団体等が使用しているスペース。利用者が固定化しているが、もっと多様な人に利用を広げるためにはどのようにすればよいか。たくさんの人が気持ちよく利用できるようにするにはどうすればよいか。スペースをもっと有効活用する手立てを一緒に考えます。
サービスグラントで提供すること
- スペースの運営関係者や、利用対象者に対してヒアリング調査を行い、ニーズの掘り起こしや課題の棚卸しをします。
- 有効なスペース活用方法についてパワーポイント5〜10ページ程度の提案をします。
- スペース運営者と共に、今後の活用方法を一緒に検討します。
- プロジェクトの開始から終了までの期間は約1ヵ月間です。
標準的なチームメンバー構成
このような団体におすすめです
- スペースがうまく活用できていない
- 利用者が固定化しているが、もっと多様な人に活用してほしい
- 利用してほしいと思っている対象者の利用率がなかなか進まない
アンケート活用入門
受益者や、イベントやセミナー、ボランティア活動への参加者を対象に実施しているアンケート、データは集めているが、うまく分析したり活動の改善につなげることができていないという団体のみなさまを支援するプログラムです。アンケート結果の具体的な活用方法や、より効果的なアンケート作成などを提案します。
サービスグラントで提供すること
- 団体関係者に対してヒアリング調査を行い、アンケート結果の活用に関する要望や、運用・活用の現状における課題の棚卸しをします。
- より効果的なアンケートの内容や運用方法を提案します。
- アンケートの分析方法やデータの蓄積方法の改善の方向性を提案します。
- プロジェクトの開始から終了までの期間は約1ヵ月間です。
標準的なチームメンバー構成
このような団体におすすめです
- アンケートで集めたデータを効果的に分析・活用できていない
- より効果的なアンケートを作成したい
- アンケートの基本的な設計や分析方法を把握したい
事業評価
収益で評価される営利組織と違って、NPOや地域団体等の成果は団体ごと・活動ごとに異なっており、一般的に分かりにくいと言われることが多々あります。
社会のニーズに応える貴重な活動であっても、その成果を団体の内外に向けて分かりやすく伝えることは、けっして容易ではありません。
事業評価プログラムでは、組織の活動が地域やサービス利用者にもたらしている効果を、数値や図などを効果的に活用しながら、定量的に計測したり客観的な視点で可視化したりすることを応援します。活動の成果や継続する意義について、行政や支援者などから理解を得ることにもつながります。
サービスグラントで提供すること
- 団体の主要なステークホルダーに対するヒアリングやアンケート調査を行います。
- 現在のサービス利用者
- 潜在的なサービス利用者
- ボランティア、寄付者、支援者等
- 行政、企業等
- 統計資料や文献から対象事業に関連する情報を収集します。
- 得られた情報を分析し、対象事業の成果として考えられるものを図や数値を用いて客観的に可視化していきます。
- 調査内容をまとめてご報告します。
- プロジェクトの開始から終了までの期間は約6ヵ月です。
標準的なチームメンバー構成
このような団体におすすめです
- 自らの団体の活動に対する外からの評価や社会的価値などについて、客観的・冷静な視点で見てほしい
- 活動を継続・拡大する意義を、客観的な指標を用いて行政や地域のステークホルダーなどに伝えたい
活動計算書上の金銭換算値
このプロボノプロジェクトの活動計算書上の金銭換算値は、約350万円に相当します。
活動計算書上の金銭換算値について、詳しくはこちらをご覧ください。