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練馬断酒会(ジンドゥー・Wixウェブサイト)

悩みを抱える方に、手を差し伸べられるようなウェブサイトを

 

 

支援先団体:NPO法人 練馬断酒会
プロジェクトの種類:ジンドゥー・Wixウェブサイト

※本記事は、当時のプロジェクトに参加したプロボノチームが支援先団体に向けて行ったオンラインインタビュー(2021年6月)を元に作成しました。

 


 

 

プロジェクト当時の活動内容

 

悩みを抱える方々に、断酒会の存在を知ってもらいたい

練馬断酒会は、練馬区に根を下ろした地域断酒会として、アルコール依存症の当事者とその家族が、断酒を継続することにより、健康的な社会生活を送れるよう支援を行っています。

2022年で活動開始から50年。これまで、当事者やその家族が集い、経験を語ることのできる定例会、練馬区健康部や区内各保健所、医療機関等と連携をした酒害相談の受付、イベント等での啓発活動などを実施してきました。

アルコール依存症は病気で、治療が必要であり、断酒継続には、断酒会といった自助グループによる支援が必要です。しかしながら、当事者やその家族に断酒会の存在を知ってもらう機会づくりの難しさを感じていました。

 

ウェブサイトでのターゲットを定め、必用な情報や機能を整理

 

そこで、プロジェクトではWixというツールを使ったウェブサイトの作成に取り組みました。まずは、練馬断酒会の会員の方々や本部組織などへのヒアリング、そして各種調査を重ね、マーケティング戦略を提案。想定したターゲットをもとに、ウェブサイトのコンセプトやコンテンツ、必用な機能、内容などの細かなすり合わせを重ねました。プロジェクト中には、「数ヶ月しか経っていないのに、みなさんたくさん勉強してくださって、ここまで整理できることに、本当に驚いている。今までは断酒会のメンバーだけだったので、プロボノワーカーさんと関われるのが本当に有難い。」との嬉しいコメントも頂きました。

 

コラボレーションも叶い、親しんで見てもらいやすいウェブサイトが完成!

 

内容が固まった後も、プロジェクトマネジャー、マーケッター、コピーライター、情報アーキテクトのメンバーが一丸となり、ウェブサイトの制作に着手。制作をしながら更に内容を具体的に詰め、Facebookページとの連携なども行い、コンセプトにマッチしたウェブサイトが完成。
トップページをはじめとした各所には、練馬断酒会の会員であった漫画家の吾妻ひでおさんのご家族と出版社のご厚意により、著書「失踪日記」「失踪日記2 アル中病棟」のイラストを活用させていただけることになり、親しみを持っていただきやすいウェブサイトが完成しました。

 

 

 

練馬断酒会公式ウェブサイト(https://www.nerima-danshukai.org/)

練馬断酒会のプロジェクトの様子はこちら

 

プロジェクトのその後(支援先団体からの声)

 

ウェブサイト経由での問い合わせ、来訪者が増加!

コロナ禍となり、定期的に実施していた例会を開催できなかった影響などもあり、入会まで至るケースはなかなか多くはない状態。しかしながら、サイトのアクセス数はじわじわと伸び、実際にウェブサイトを見て来訪する人が増加しています。

問い合わせもこれまでより増え、月に平均で10件程度対応しています。問い合わせをされる方には、苦しみを吐き出す先を求めていらっしゃる当事者のご家族などがいらっしゃるそうです。また、ウェブサイトを見て、メディア関係の方が取材に来るなど、影響の範囲は広がってきているようです。
ウェブサイトを実際に運用していく中で、例会のスケジュールを掲載しているカレンダーや更新内容の発信に関する改善の希望、実際の例会の雰囲気を伝える難しさなど、いくつか課題は出てきていましたが、本インタビューを行いながらも当時のプロジェクトメンバーでその場でウェブサイトの改善等、サポートを行いました。

 

インタビュー後記(プロボノチーム)

 

  • ウェブサイトをローンチして、1年あまり。ウェブサイトを見て、藁をもすがる思いで問い合わせをしてくださる方がいらっしゃるとお聞きして、酒害に悩む方やご家族の助けになりたい、という練馬断酒会の想いは伝わっていることをお伺いできて本当に嬉しかったです。
    久しぶりにお会いした断酒会の皆さまからインタビューに暖かく応じていただき、その優しさにも改めてありがたさを感じました。使い勝手の点で改善が必要であることも率直にお伝えいただいたので、旧プロジェクトメンバーの有志で、できる限りのサポートを差し上げたいと思います。(のりこ)

 

  • 練馬断酒会の皆さんがプロジェクトで制作したウェブサイトを大切にしていただいていること、また、プロジェクトメンバーたちと過ごした約8ヶ月という時間も大切に思っていてくれたことも実感することができました。本プロジェクトは終了しましたが、時々、練馬断酒会の皆さんとお会いして、近況報告や(負担にならない範囲で)何かお手伝いしていきたいと思います。1年ぶりにお会いして、プロジェクトを通じて得ることのできた信頼関係のようなものは、私たちの中にも断酒会の皆さんの気持ちの中にあるように感じました。(やべ)

 


 

▼プロボノでのプロジェクト参加へご関心をお持ちになった非営利組織の方は、こちらのページも併せてご覧ください。随時、説明会などを行っています。