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STS GALLERY(マーケティング基礎調査)

新たな利用者へのアプローチに加えて、
既存利用者に意識の変化も!

 

STS GALLERY

支援先団体:STS GALLERY
プロジェクトの種類:マーケティング基礎調査
実施期間・エリア:2017年6月~2017年12月(大阪)

 


 

 

就労を目指す精神障害を持つ方たちが
自信や誇りを取り戻せる場として

 

STS GALLERYは、症状が少し落ち着き、これから就労を目指そうと考えている精神障害者の方々を対象とした地域活動支援センターです。
社会福祉法人そよ風が運営し、法人内には別に通所施設が1つ、グループホームが4つ、相談支援事業所が1つあります。
こころの病気がある人、ない人に関係なく、自然にモノをつくる人が集まる場所に、また、利用者が自信や誇りを取り戻す場所にしたい、と手縫いで作る皮革小物ブランド「STS GALLERY」を立ち上げ、小物やアクセサリーを中心としたオリジナルの商品製作を行っています。

 

STS GALLERYの活動を認知してもらったうえで、
利用促進のための施策を検討

 

ウェブで検索すると、オリジナル商品ブランドとしてのSTS GALLERYを見つけることはできる(※)ものの、STS GALLERYという精神障害者支援施設(地域活動支援センター)が商品を制作していることをアピールしてこなかったことや、株式会社等でも類似の施設を運営できるようになったことも重なり、新しく施設の利用者の獲得が難しい状況がありました。

「物を作ることが好きな精神障害のある方々」にSTS GALLERYの活動を認知してもらい利用を促進するための施策を検討する必要がありました。

(※)もともと施設名とブランド名は「STS GALLERY」という同じ名称でしたが、現在はブランド名のみ別名に変更しています。

 

 

精神障害のある方々が受けられる制度への理解と、
団体の価値・強みの確認と整理

 

精神障害のある方々に対して、公的にどんな制度があり、具体的にどんな支援が受けられるのか、理解を進めつつ、STS GALLERYを紹介してくれている相談支援施設やクリニックにヒアリングを行い、STS GALLERYを利用することにどのような価値・強みがあるのか確認、整理しました。
また、施設の周辺クリニックを調査し、営業先のリストアップを行い、営業ツールの提案をしました。

 

 

団体と利用者。
プロボノワーカーの視点が、それぞれの意欲を高める

 

チームから提供された営業ツールを微調整しながら使い続けることで、「皮小物の制作をやりたい」といって来られる方が増えました。利用してもらいたい、と思っていた方々へアプローチができています。

また、それだけでなく、利用者さんのSTS GALLERYへの関わり方も変わってきました。
プロボノワーカーという第三者がSTS GALLERYの課題解決の提案を進めていったことを通じて、利用者さん自身にも課題を感じてもらえたのか、「一緒にやっていこう!」という気持ちや姿勢を表してくださる方が増えてきました。利用者さんたちがお持ちの特技、できることを持ち寄って、みんなで作っていく居場所に変わってきています。

 

STS GALLERYのウェブサイトはこちら

STS GALLERYのプロジェクトの様子はこちら

 

プロジェクトのその後(支援先団体からの声)

 

STS GALLERY
磯林 光さん

 

最初はどこまでお話が通じているのか不安でしたが(専門的すぎるので)、お会いする度にみなさんがどんどん勉強され、知識を深めておられることに驚きました。
こちらもお話する度に自分の頭の中が整理されていきました。予想以上の成果物を提出下さり、意識の変容にも影響がありました。
今後のご活躍を期待します。

 

※掲載内容は2019年5月時点のものです。