スタッフが増えてもミッションが共有できる!
新店舗や新たな事業展開も進行中
支援先団体:モモの木
プロジェクトの種類:事業計画立案
実施期間・エリア:2017年6月~2017年11月(大阪)
プロジェクト当時の活動内容
子育て中のママや地域の子どもたちが
地域や社会とつながりを持てる場として
堺市北区百舌鳥地域において、育児に不安を抱えるママの子育て支援、地域の子どもたちの居場所づくり、民間学童などの運営を通じて、親子と地域、親子と社会との繋がりの場を提供している団体です。
親子カフェとして2013年6月にオープンして以降、3年間でのべ6000組の親子が来店。親子が安心して通える18種類の親子教室や、ママ向けのエンパワーメント講座、家でも学校でもない第3の居場所作りである民間学童「モモの木学校」の設立の他、堺市南区ゆにわの里内に畑をかりて無農薬野菜の栽培、収穫を親子ワークショップとして実施するなど、多様な企画・運営を実施しています。
モモの木の活動を安定的に継続するための
仕組みや組織体制を検討
多様な人を巻き込みながら、大人も子どもも健やかに過ごせるまちづくりに邁進する一方、今の活動を安定的に継続するための財政基盤や運営を支える組織体制の強化について課題がありました。
関係者へのヒアリングから見えてきた団体の強みと
それを生かした事業計画づくり
モモの木の強みを活かしながらの、ステップアップできる事業計画を作成しました。
1.キックオフフェーズ
3日間に渡り、内部関係者へのヒアリングを行いました。
2.中間提案フェーズ
ヒアリング結果の報告と基盤体制強化に向け、団体の皆さんと課題を共有するため、ワークショップを行いました。ワークショップは、どんな結果になるかやって見ないとわかりませんでしたが、実施してみるとすばらしいアイディアやその実現にあたっての解決策が多く出されました。
3.最終提案フェーズ
まだ設立して間もないモモの木が、今後事業を進めていく上での基盤作りとして、取り組み(設立趣意書の作成、組織化)と他団体の事例紹介を提案しました。強みを活かしながら、ステップアップできる事業計画を示しました。
代表とスタッフ、相互の思いを理解。
役割分担ができるようになり、新店舗展開にもつながる
1.代表とスタッフ、お互いの思いが明確に
代表、スタッフ、利用者によるワークショップを開催することにより、「代表はそう感じてくれていたんだ」、「スタッフはそう思っていたんだ」など、今までお互いにモヤモヤしていた部分が明確になり、コミュニケーションがとりやすくなりました。
2.設立趣意書の活用
ほとんど改変することもなく、そのまま使用させていただいています。
団体設立の背景、課題、そして私たちのミッションを明文化することにより、対外への説明や新スタッフへの共有に役立っています。また、私たちが日々の活動で迷いや振り返りの際にも見返すことで原点に立ち返ることができています。
3.組織運営について
組織運営の改善提案を受けました。コアスタッフは、最初は私と1名でしたが、今は全員で7名になり、役割分担できるようになりました。また、月一でスタッフ全員による定例会を開催するようになり、情報共有できるようになっています。
4.最終提案後のその他の変化について
・親子カフェの店舗展開
クラウドファンディングを活用し、現在、2店舗(白鷺地区、百舌鳥地区)に展開できています。
・事業展開
寄付金・助成金により、「子ども食堂」も始めることができました。主婦層や、近隣の大阪府立大生も積極的にボランティアに加わってくれています。
プロジェクトのその後(支援先団体からの声)
モモの木
横尾 祐子さん
私たちの団体はママ達でつくったとても小さな任意団体の活動なので、企業の方々がボランティアで来てくれることは、力強い反面、同じ目線で会話ができるのか?正直不安もありました。
しかし、実際会ってみると、私たちの活動で大切にしたい事やスタッフみんなの気持ちを丁寧にヒアリングしていただき、その上で市場調査や同じ団体の活動内容を調査を踏まえて、私たちの活動の軸を整理してくれ、継続するための仕組み作りを手伝ってくれました。
一緒に作っていただいた私たちの団体の設立趣意書は、モモの木にとって宝物です。
様々な活動の中で、自分たちの思いがブレそうになった時や新しい活動を始めるときには、この設立趣意書を見返し、活動の基盤とさせていただいています。
ありがとうございました!
※掲載内容は2019年12月時点のものです。