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FC岸和田(営業資料)

スポンサー企業9社から、寄付での支援が得られました

 

 

 

支援先団体:FC岸和田
プロジェクトの種類:営業資料

※本記事は、当時のプロジェクトに参加したプロボノチームが支援先団体に向けて行ったインタビュー(2022年7月)を元に作成しました。

 

プロジェクト当時の活動内容

 

イベントの協賛金を地元企業から得るために、営業資料をつくりたい

 

大阪府岸和田市でサッカー、ストリートダンス、フラダンス、ヨガ、硬式テニスなど8種類のスポーツ事業を展開するNPO法人FC岸和田。地域の誰もが参加できる総合型地域スポーツクラブを運営し、隣の貝塚市に専用グランド「いずみSPORT VILLAGE」を保有しています。
今回のプロボノは、FC岸和田が開催するサッカーフェスティバルの協賛金を地元企業から得るために、営業資料を作成したいというニーズに応えるものでした。FC岸和田はこれまで事業収入以外の収入を得たことがなく、企業に対するPRのノウハウがなかったのです。
プロボノチームは、FC岸和田の理事長やクラブマネージャーをはじめ、さまざまな関係先にヒアリングや調査・リサーチを行い、団体の魅力や課題、イベントの社会的価値や企業にとっての価値を整理し、団体のフィードバックを反映しながら営業資料にまとめていきました。さらに、テストマーケティングを行い、21年2月、パワーポイントで作成した営業資料を営業シナリオとともに団体に納品しました。

 

FC岸和田のプロジェクトの様子はこちら

 

プロジェクトのその後(支援先団体の声)

 

企業が寄付する判断ポイントがわかるようになりました

 

30頁に及ぶ営業資料。

納品から約1年後の22年夏、プロボノメンバーがその後の様子を伺いに訪ねたところ、河内賢一理事長からうれしい報告をいただきました。なんと「スポンサー企業は9社となり、年間200万円の寄付が集まりました」とのこと。
営業資料は、FC岸和田の現在の教室数や大会数の多さ、会員数の多さとともに、設立時からの歩みが記され、地元での存在感の大きさが伝わるものになっています。また、FC岸和田のサッカーフェスティバルが、年齢や性別に関係なく参加できるボーダーレスなラインナップであるために幅広い層にPRできること、企業と地域のつながりを育む機会となることなど協賛のメリットや具体例をわかりやすく表しています。
「この資料を読んでもらうだけで趣旨が伝えられたし、スポンサーにもなってもらえました。目標金額は特になかったのですが、こんなに集まってうれしい限りです。おかげさまで私も営業資料を通じて、企業が寄付する際の判断のポイントがわかるようになりました。どういう提案をすれば企業が価値を感じて寄付をしてくれるのかを、このプロボノプロジェクトを通して学べたことも大きな収穫です。今回のノウハウを使ってスポーツクラブの財源を増やし、いずれは学校の部活動問題の解消にも活かしていきたい」(河内理事長)

もともと小中学校の教員だった河内さん。ホームページに資料の一部を掲載したところ、予期せぬ反響もあったそう。「東京在住で元教え子の経営者から、サッカーを通じて地元に貢献したいとスポンサーの申し出をいただきました」
今回の営業資料は、広報ツールに合わせて部分的に活用できるように工夫されています。また、女子サッカーや子ども向けサッカー、障がい者サッカーにテーマを絞るなど、営業先に応じて内容を修正して提出することも可能。そうした汎用性があって使いやすく、スタッフにも好評だそうです。
FC岸和田では、2022年春に、新しく女子サッカーチーム「ステラマリス」を発足。現在は関西リーグ2部で活躍中です。

「将来的には関西リーグ1部から全国区のなでしこリーグに進みたいと考えています。しかし、関西リーグ1部になるためには運営資金が年間1000~1500万円は必要。なでしこリーグに行くには遠征費用もかかるのでさらに増える。今後は具体的な目標金額を設定し、寄付を増やしていきたい。そのためにもっと幅広く営業活動をしていかなければならないし、専任の営業担当者を採用・育成することも課題です」

2002年に、たった20人のサッカーチームからスタートしたFC岸和田。これまで培った地元での信頼関係を礎に、今回の営業資料を活用して、さらなる支援がうまれることが期待されます。

河内理事長。FC岸和田が運営するCafe La Collina(カフェ ラコリーナ)にて。ステラマリスの発足に合わせて、いずみSPORT VILLAGE近くにオープンした。


 

インタビュー後記(プロボノチーム)

 

新しいことにチャレンジを続けるFC岸和田さん。スポーツを通じて地域貢献を推進する一方で、全国を目指す女子サッカーチームを設立しています。やること成すこと驚くばかりです。高い目標の実現に向けた具体的な動きも想定されていて、今回の営業資料がそうした動きへの支援につながっていることは本当に嬉しい限りです。(AD 福原敦士)

 


 

▼プロボノでのプロジェクト参加へご関心をお持ちになった非営利組織の方は、こちらのページも併せてご覧ください。随時、説明会などを行っています。