Pro Bono [プロボノ] … ビジネスパーソンや専門家がスキルを生かして
社会貢献すること。ラテン語「Pro Bono Publico」(公共善のために)の略。
■ プロボノフォーラム開催概要
日時 : 2009年12月5日(土)14:00~17:00
場所 : ラフォーレミュージアム原宿
来場者数 : 324人
営業、事務、コンサルタント、コピーライター、広告プランナー、広報、PRプランナー、マーケッター、テレビプロデューサー、編集デスク、ウェブディレクター、ウェブクリエイター、システムエンジニア、イベントコーディネーター、クリエイティブディレクター、総務、税理士、企業研修講師、獣医師、空間演出デザイナー、大学生など幅広い職種のみなさまにお集まりいただきました。
Speaker(登壇者)
■総合司会
生駒芳子さん ファッションジャーナリスト
VOGUE、ELLEを経て、2004年よりmarie claireの編集長を務めた後、2008年10月に編集長を退任。現在はアートからエコ、社会貢献まで広い視野でトピックを追い、新しいメッセージを発信するファッションジャーナリストとして活躍中。
■知花くららさん Kurara Chibana モデル・リポーター
沖縄県那覇市出身。上智大学文学部教育学科卒業。1982年3月27日生まれ。2006 ミス・ユニバース・ジャパンに選出され、2006 ミス・ユニバース世界大会で第2位に輝く。現在はビューティ・アイコンとして注目されるなか、小学館「Domani」の表紙、専属モデルを務め、テレビ東京「知花くららの地球サポーター」にナビゲーター役でレギュラー出演他、2007年からWFP(国連世界食糧計画)のオフィシャルサポーターも務める。
■小黒一三さん Kazumi Oguro ソトコト編集長
1950年東京生まれ。1975年慶應義塾大学法学部卒業。マガジンハウスで、雑誌「ブルータス」「クロワッサン」「ガリバー」などの編集を担当。1990年同社を退職し、株式会社トド・プレス設立。92年、ケニアのマサイマラ国立保護区にリゾートホテル「ムパタ・サファリ・クラブ」を開設。95年には日本相撲協会創立70周年記念の出版物「大相撲」を写真家の篠山紀信氏とともに制作。その後も、「中田語録」の編集、「スガシカオ1095」の出版など数多くのプロジェクトに関与。99年、世界的に見ても類のない環境ライフスタイルマガジン「ソトコト」を発刊。スローフード、スローライフ、ロハスなどのライフスタイルをいち早く日本に紹介し、雑誌等のメディアを通じて、新たな価値観の提案をしている。
■兼元謙任さん Kaneto Kanemoto 株式会社オウケイウェイヴ 代表取締役社長
1966年愛知生まれ。愛知県立芸術大学卒業。1999年株式会社オウケイウェイヴの前身、有限会社オーケーウェブを設立。日本初、最大級のQ&Aサイト「OKWave」の運営と、関連する企業向けサービスを提供。2010年に10ヵ国語、100ヵ国でのサービス提供に向け、事業展開している。株式会社オウケイウェイヴは2006年6月に名証セントレックスに株式上場。主な著書には『グーグルを超える日』(ソフトバンク クリエイティブ)、『ホームレスからのリベンジ』(小学館)、『ホームレスだった社長が伝えたい働く意味』(大和書房)、『これで僕はホームレスから上場企業の社長になった1日1枚成功シート』(東洋経済新報社)など。
■吉岡マコさん Maco Yoshioka NPO法人マドレボニータ 代表理事
1972年埼玉生まれ。東京大学文学部卒業。同大学院中退。大学で身体論や運動生理学などを学んだ後自らの出産で「産後の心と体のケア」の重要性を実感し、1998年、当時の日本にはなかった産後ヘルスケアのプログラムを考案。妊産婦を「ママ」と呼ばないリスペクトフルなプログラムは多くの女性から支持を受ける。活動の社会的ニーズを実感し2007年NPO法人マドレボニータ設立。日本初の産後の専門家「産後セルフケアインストラクター」の養成・認定制度を確立し普及にも尽力。会員からボランティアを募り、産後の調査報告書『産後白書』を発行するなど「プロボノとNPOのいい関係」を実践中。著書に『産前・産後のからだ革命』(青春出版社)、『母になった女性のための産後のボディケア&エクササイズ』(講談社)ほか多数。
■岡本佳美さん Yoshimi Okamoto NPO法人フローレンス 理事
1973年静岡生まれ。大卒後、広告会社に4年間勤務後、2000年にフリーランスのマーケティング・プランナーとして独立。住宅、自動車、化粧品などの分野で、新商品開発や市場導入戦略、コミュニケーション(広告・広報)戦略を提案。最近では、東京電力「オール電化キャンペーン Switch!」など。2005年、仕事と育児の両立の壮絶な実態を目の当たりにしたことをきっかけに、子育て支援市場に関心を持つ。病児保育のNPO法人フローレンスの立ち上げに参画し、副代表に就任。マーケティングおよび広報を担当し、2年間の広報活動において広告換算で7億円以上の成果をあげ、「社会起業家」への社会的関心の高まりに寄与した。2007年理事に就任。各地で講演活動のほか、お茶の水女子大学リーダー育成プログラム外部評価委員なども務める。
■嵯峨生馬 Ikuma Saga NPO法人サービスグラント 代表理事
1974年神奈川生まれ。東京大学教養学部卒業。日本総合研究所研究員としてIT、決済、マーケティング、NPO、地域通貨など幅広いテーマの研究業務に従事。2001年に渋谷を拠点とする地域通貨「アースデイマネー」を設立し、03年から代表理事。04年に米国でサービスグラントを展開するタップルートファウンデーションに出会ったことがきっかけとなり、同年末に日本でサービスグラントを実験的プロジェクトとして着手。以後4年余にわたる試行錯誤を経て、09年にNPO法人サービスグラントを設立。現在、サービスグラントには250人を超す多様なスキルを持つボランティアが登録し、32団体のNPOに対して成果物を提供または提供中である。
Hello,PRO BONO 当日レポート
【オープニング】
総合司会はファッションジャーナリストの生駒芳子さん。ゲストは知花くららさんと小黒一三さん。
知花さんは、このプロボノフォーラムのためだけに前日の夜ロケから帰国し、そしてまた夕方から取材に旅立たれるという強行スケジュールの中お越しいただき、プロボノや社会貢献に対する熱いメッセージを、ご自身の言葉で発していただきました。
小黒さんからは、ユーモアを交えながらも、要点をズバリと突いた鋭いコメントの数々が飛び出し、30秒に1度は笑いが起こる、楽しいトークセッションを繰り広げていただきました。
“私の母が、私が小学生のころ、こういう風にいったんです。「あなたがもしも、有名になったり、お金持ちになるようなことが万一あれば、その影響力を持って、自分のためだけではなく、社会のためにできることがあるんだということを覚えておいてちょうだい。」”
by 知花くららさん
【セッション1】 「プロボノを知ろう」米国と日本、プロボノをめぐる状況
“プロボノ”をテーマに先駆的な取り組みが行われている米国の現地映像を発表。また、日本におけるボランティアや社会貢献セクターをめぐる状況などについても触れました。
“プロボノは着実に広まりを見せています。今年だけでも、1万人がスキルを登録してプロボノへの参加を表明しています。”
by 米国Taproot FoundationのプログラムマネジャーAliさんインタビュー
“今回、プロボノのお話を生駒さんからいただいた時に、これはすごくいいアイデアですね、って、心から賛同できたんですね。”
by 知花くららさん
“サービスグラントの参加者のうち47%は、これまでにボランティアに参加したことが一度もない、という方なんです。”
by サービスグラント・嵯峨生馬
【セッション2】 「プロボノのニーズ」NPOから見たプロボノの必要性
社会問題の解決に取り組むNPOからみて、スキルボランティアとしてのプロボノはどんな意味やインパクトがあるのか。プロボノの受け手からの視点として、女性の「産後ケア」をテーマに日本各地で活動を展開するNPO法人マドレボニータ代表の吉岡マコさん、そして、「病児保育」の分野で革新的な事業運営モデルを成功させたNPO法人フローレンス理事の岡本佳美さんのおふたりにご登壇いただきました。
“公費で負担されている周産期のヘルスケアというのは、妊娠、出産、赤ちゃんに対してはとても手厚いんですね。ただ、赤ちゃんを育てている母親に対しては、まったく何もされていないんです。”
by マドレボニータ・吉岡マコさん
“パンフレットを作ることによって、すごく“オフィシャル”感が出るんですよね。私たちは産後のプロフェッショナルとして、これからの産後の母子保健を担う主体として、自分たちをアピールできるようになったと思ってます。”
by マドレボニータ・吉岡マコさん
“必要なんだけど誰もケアしてくれないことの典型が病児保育でした。風邪をひかない子どもは一人もいないけれども、誰も預ってくれないじゃん、仕事と育児の両立、どうしたらいいのよ!って悩んでいる人が3人に2人…。”
by フローレンス・岡本佳美さん
“NPOには、立ち向かっている社会問題の領域があって、その問題を解決するための専門性は、日々の業務を通じて培っています。しかしながら、それに付随する必要なプロフェッショナルスキルまでなかなか手が回らないのが現実です。”
by フローレンス・岡本佳美さん
“きっとお話を聞いていて、心が動かされたという方がたくさんいると思うんですよ。分かる!この問題。もっとうまくいけばいいな。NPO法人、応援したいな、っていう気持ちになった方、すごくたくさんいらっしゃると思うんです。これはチャンスです。Do it Pro Bonoですよ。”
by 知花くららさん
【セッション3】 「プロボノが当たり前の仕事場」弁護士と外資系企業の話
一般的には認知度はまだ圧倒的に低い“プロボノ”という概念ではありますが、海外の弁護士を中心に始まった考えであることから、弁護士業界、外資系企業では会社の取組みとしてプロボノを推進する動きも見られます。
その先行事例として弁護士、外資系コンサルティング会社からゲストをお招きしました。
“昔から、日本の弁護士は、いろいろな人権活動をやってきたということでは世界の中で有意義な役割を占めていました。”
by 第二東京弁護士会・藤井篤さん
“私たちのところに持ち込まれてくる事件そのものが、ほとんどお金がなくて、他のところではどこも受けてくれないな、というのが、けっこうたくさん来るんですね。”
by 第二東京弁護士会・藤井篤さん
“実は私どもの会では、プロボノを「強制」されてるんですね。年間10時間はプロボノをやりなさい。10時間やらない人は、1時間当たり5,000円を会に払いなさいというわけなんです。”
by 第二東京弁護士会・藤井篤さん
“全社のトップが非常に積極的に(プロボノを)やろうと常に発信しておりますし、東京オフィスのトップも一生懸命やっていこう、という形で、マネジメントの了解をとって進めています。”
by 元・ベイン・アンド・カンパニー 細野由佳さん
“NPOって情熱はあるけれど、同じ仲間が多いよね。金勘定ができないやつらだったり、法律のことなんか興味ない人だったり。そういう人たちのバックアップが、こんな形で整いつつあるんだったら、NPOをやってみようという人たちが、やりやすくなりますよね。”
by 小黒一三さん
【セッション4】 「ネットでできるプロボノ」Q&Aコミュニティと回答者
誰かが「困っている」「教えて欲しい」と思った質問に、専門的なスキルやノウハウを持った人が情報を提供できるオンライン上のQ&Aコミュニティを構築したOKWaveさんの兼元社長と、この最も手軽なプロボノスタイルを実践し、コミュニティの中でベストアンサー賞に輝いた3名の方にお越しいただきました。
“子どもの頃、いじめにあったり、愚れた時代があり、結婚しても嫁さんとうまくいかず、子どもを産んでもいろいろあったり、でも、相談できる相手がなかなかいなかったんですね。”
by OKWave 兼元謙任さん
“僕らの経営指標は、ありがとうの数なんです。”
by OKWave 兼元謙任さん
“OKWaveの有難いところは、宿題の丸投げなどはルール違反です、と明確に書いてあることです。教えて応えるOKWaveとはいえ、質問者を甘やかしてはいけないと思っております。”
by OKWave回答者の一人
スペシャルゲストとして、競輪選手でアテネオリンピック銀メダリストの長塚智弘さんが「OKWaveベストアンサー賞」のプレゼンター役としてご登場いただく一幕も。
【セッション5】 「2010年は“プロボノ”元年」新しいワークライフスタイル
最後のセッションでは、社会人の働きかた・ライフスタイルとプロボノの関係や影響などをめぐるトークライブ! 日本においてプロボノの活動を続けているサービスグラントのプロジェクトに参加した経験者3人にご登壇いただきました。
“大人のための社会科見学として、あくまでも知的好奇心を満たすような形で、生活ともうまくバランスがとれるような形でやっています。”
by サービスグラント参加者の一人・古山彰さん
“NPOの方とお話していると、辺鄙なところにあるオフィスで、狭い中で使命感に燃えて頑張っていらっしゃるスタッフの方がいるんです。そういう方たちのお話を聞いて、現状のホームページがひどかったりするんで、みんなで頑張らなきゃね、と思うようになるんです。”
by サービスグラント参加者の一人・小村奈緒子さん
“キャリアアップにつながるのかな、と。純粋な気持ちで集まったメンバーが成長していくのが楽しくて、本業のネットワークにフィードバックが戻ってきますよね。”
by サービスグラント参加者の一人・兼松佳宏さん
“わが日本国は、まだまだ大丈夫だと思いました。みんなやっぱり、育ちがいいね。品がいい。心です。日本人の一番の資源は。”
by 小黒一三さん
【ワークショップ】 2010年 私のプロボノ宣言
トークセッションの後は、会場内で6人1チームを作ってワークショップを展開。
2010年、私のプロボノ宣言をテーマに、職業/スキル/1ヵ月内で充てられるプロボノ時間×12ヵ月=「年間プロボノ時間」を算出。
無理なく自分が協力できる時間とその内容をチーム内で交流しながら共有しました。
ボランティアがそのプロボノ時間を集計し発表。その数字を足し合わせてみると…!?
会場の2010年のプロボノ宣言時間はなんと、29,808時間に!
それを平均的な社員の時給で換算してみると、その経済的価値たるや! 夢の1億超え! 仕事をしながら、時間を上手に使い自分の関われる範囲で専門的なスキルやノウハウを提供するプロボノ。そうすることで、NPOをはじめとした社会問題の解決の最前線にいる方々にお渡しできるインパクトの大きさ、価値にポジティブなムードが広がったワークショップでした。
そして、最後には海の向こうのサンフランシスコに向けて、会場全員による“Do It Pro Bono!”コール。ポジティブな空気に満たされた会場でした。
◎ ワークシートに記入された内容の一例
当日のワークショップで来場者のみなさまご記入をいただいた例
※クリックすると拡大表示されます。
【情報・相談ブースコーナー】 プロボノの第一歩 情報提供と相談ブース設置
プログラム終了後は、プロボノについて“はじめの一歩”をお考えの方にむけて、情報提供や相談の窓口として、お気軽にお立ち寄りいただけるブースを設置しました。
■ 出店ブース
【NPO法人ETIC.】 http://www.etic.or.jp/
次の時代を担う社会リーダーを目指す学生・20代の若手社会人対象に「次世代社会イノベータープログラム」を実施しています。
【環境パートナーシップ会議】 http://www.epc.or.jp/
身近な地域の活動から国際的な活動まで、幅広い環境活動団体とネットワークを形成し、ボランティアに関する情報発信や仲介などを行っています。
【WebSig エコ&ピース】
ウェブ制作に関わる個人や企業が集まり、“楽しい”社会貢献を志す団体。勉強会や、NPOのホームページ制作支援などを行っています。
【NPO法人サービスグラント】 http://servicegrant.or.jp/
週5時間×6ヵ月を目安に、幅広いスキルを持つ人が仕事と両立しながら参加できるプロボノのプログラムを運営しています。
これを知れば、フォーラムレポートがさらに面白くなる!? 事務局裏話
[1] 寄付袋のバリエーション
ご来場者全員にお渡しした寄付袋、表面の事務局からのメッセージには実は8種類のバリエーションが。
- 来年の働き方、少し変わりそう。
- 今年のイベント中第何位ですか?
- 来る年がすこし明るく見えたなら
- 持ち帰れる発見ありましたか?
- Do It Pro Bono!誰かにいってみたい
- ☆☆☆☆☆ 星いくつ、いただけますか?
- 人は多かったけど空気はいい感じ?
- 今日、どんな人と知り合いましたか?
この全部の問いかけに触れる時間をみなさまが過ごしていただけていれば幸いです。
[2] 絵馬はどこから、どうやって?
寄付をしていただいたみなさまには、持続可能な森林経営に取り組む北海道下川町で、このフォーラムのために特別に制作してもらった、間伐材を使った絵馬をお渡ししました。
寄付をしていただいたみなさまに記念品としてお渡しした絵馬、来年がよい年になりますように、と一つひとつ願いを込めて”Hello, Pro Bono”の焼印を押したボランティアの夜なべの結晶。じゅわーと高温になり続ける焼印と格闘した後は、プロボノカラーのオレンジの紐もつけて、近くの神社に奉納しても見劣りしない出来栄えになったつもりです。
さらに、実はなんと、選ばれし6枚の絵馬には知花くららさん or 生駒芳子さんのサイン入りというおみくじ付で、帰りの寄付受付では、何度となく“キャー! わぁ~”と歓声が聞かれ、ちょっと早い運試しに多いに盛り上がっていただいたようです。
生駒さんのGood Luck プロボノ!入り絵馬と知花さんの“花”入り絵馬
みなさまからのお気持ちがこもった寄付金額合計は、約19万円となりました。こちらは、今回のイベントの会場費用の一部に充てさせていただきます。ご寄付にご協力いただいたみなさま、本当にどうもありがとうございました。
[3] 実は見た目通りとっても高級な家具たち
今回のフォーラムの舞台に並んだセンス溢れるソファや机。実はIDEEさまのご協力の元うん十万円する高級どころ。
これもそう、これもそうなんです!
運搬時に何かあってはいけない! と
ちゃんと保険加入!
こちらに至っては、何と岡本太郎作!
プロボノは爆発だぁーと、来年の広がりを後押ししていただきました。
[4] ボランティアの一日
開催1週間前に参加者の事前申込を締切る事態となったフォーラム。ボランティアの募集についても同様に、多くの方から参加希望を頂戴し、おかげさまで無事に一日を終えることができました。朝8時45分にお集りいただいたボランティアのみなさまには、いきなり正念場の1時間が始まり、ステージの搬入や家具の設置、客席の配置など、実にてきぱきとこなしてくださいました。
受付がはじまってからは、お客さまをおむかえしつつ、場内の誘導をしたり、ワークショップの集計をしたり…そして最後は撤収作業。
時間通りに集合していただき、お力添えをいただきましたボランティア18名のみなさま、改めて感謝申し上げます。ありがとうございました。そんなボランティアのみなさまから頂いた感想も少しだけご紹介いたします。
- 自分の価値観というか世界感が確実に広がった素晴らしい1日、ありがとうございました! またよろしくお願いします!
- あと、くららさんが素敵すぎて眩暈しました。なんかダイアナ妃みたいでー! 憧れで終わらせたくないから、女磨きもガンバる!
- 受付と寄付、つまりみなさまのお出迎えとお見送りを担当しましたが、キラキラした表情でお帰りになって、私も嬉しくなりました!
[5] ストリーミング配信 & Twitter de 実況中継!
新しいキーワードの提案には新しい伝え方にもチャレンジする! ということで、“Web屋さん”ならではの社会貢献!を掲げて活動されるWegSigエコ&ピースさん(略して「エコピ」)の強力なバックアップのもと、ストリーミング配信とTwitterによる実況中継を行いました。舞台の袖では、サービスグラントのTwitterから、もの凄いスピードと量で当日の様子をつぶやき続け、録画状態も逐次チェックする縁の下の力持ちたちが。
おかげで、配信録画を後日視聴でき、またTwitterのタイムラインを振り返るとフォーラムの一瞬一瞬が切り取られた文字のスライドショー、そして、その時々のネット上での反応がつぶさに見れてしまう、という素晴らしさです。
▲当日のツイッターの様子
用語解説
【セッション1関連】
タップルートファウンデーション(Taproot Foundation)
サンフランシスコに拠点を構える、プロボノの活動に専門的に取り組むNPO。2001年に設立され、IT・マーケティング・人事などの幅広い分野から25,000人以上のスキルボランティアが登録している。NPOを対象に、WEBサイトやパンフレット、年次報告書、データベース、人事戦略など、具体的かつ効果的な成果物をプロボノによって提供する「サービスグラント」という手法を開発し、2008年は全米で241件の成果物の提供を実現するなど、米国におけるプロボノのムーブメントをけん引する団体である。
URL : www.taprootfoundation.org
サービスグラント(Service Grant)
スキルボランティアとNPOとをマッチングすることで提供される“プロジェクト型助成”のしくみのこと。NPOに対して「お金」を支援する助成金(グラント)と異なり、「スキルやノウハウ」を提供するユニークな手法。進行統括、マーケティング、戦略構築、デザイン、コピーライティングなど、さまざまなプロフェッショナルスキルを持つ複数のスキルボランティアを集めてチームを編成し、NPOに対して具体的な成果を提供することを目標に、約半年間の工程でプロジェクトを進行していく。 日本では、2005年から試験的に導入が始まり、現在までに32団体を対象にサービスグラントが提供されている。
URL : servicegrant.or.jp
【セッション2関連】
マドレボニータ(Madre Bonita)
女性の「産後ケア」をテーマに1998年から活動を開始したNPO法人(法人化は2007年)。女性が産後に必要とする心身のケアを提供するプログラムの開発・研究を行い、産後ケア・プログラムの専門的インストラクターの育成を行っている。さらに「産後白書」と呼ばれる、産後の女性が抱える悩みや課題をまとめた報告書の発行や、NECとの共同プロジェクトとして、産後の女性が職場復帰するための交流の場「NECワーキングマザーサロン」の運営などにも取り組み、社会に向けて「産後ケア」の重要性を力強く発信している。マドレボニータとはスペイン語で「美しい母」の意。
URL : www.madrebonita.com
フローレンス(Florence)
「病児保育」をテーマに2005年から設立されたNPO法人。一般的に、保育園では、37.5度前後の熱が出ると、子どもを預かることができない。病児保育とは、子どもが病気になったときに、親に代わって子どもの世話をすることで、共働き家庭を支援するプログラムのこと。フローレンスでは、身近な地域に住む子育てベテランママの家で子どもを預かる「脱施設型」の運営形態、「月会費制」の導入、さらに、当日予約も可能な「100%対応」を保証するなど、さまざまな運営上の工夫により、確実で信頼できる病児保育サービスを実現。こうした取り組みから、日本における“社会起業家”の潮流を代表する団体として注目されている。
URL : www.florence.or.jp
【セッション4関連】
OKWave
2000年1月オープンの日本初、最大級のQ&Aサイト。会員ユーザからの質問に、別の会員ユーザが回答する、インターネット上の助け合いの場を提供。OKWave上には、2000万件以上のQ&Aコンテンツが集積し、160万人以上の会員ユーザをはじめ、毎月4100万人以上の閲覧ユーザに利用されている。Q&Aコンテンツの質を管理するCVM(Contents Value Management)を追求した結果、大手ポータルサイトや企業のサポート部門等、120社以上がパートナーサイトとして「OKWave」を導入。また、iモード公式版、au公式版をはじめとするモバイル版(3キャリア対応)やiPhoneアプリも提供。2008年度グッドデザイン賞を受賞。
URL : www.okwave.jp
主催:
協賛・協力:
株式会社イデー / WebSigエコ&ピース / 特定非営利活動法人ETIC. / 一般社団法人環境パートナーシップ会議
12月5日は国際ボランティアデー
(International Volunteer Day)です。