SDGsへの取り組み、ESG経営の推進、越境経験を通じた人材育成、働き方改革の推進など、プロボノが持つ多面的な可能性や効果に対する期待から、近年、企業内でのプロボノの取り組みへの関心が高まっています。
サービスグラントでも、2021年度に実施した131件のチーム型のプロボノプロジェクトの内、企業と協働して実施したプロジェクトの比率は20%となり、企業単位でのプロボノの取り組みは年々広がりを見せています。
そこで、2021年度・2022年度に津田塾大学・神戸大学と協働で、企業内プロボノに取組む国内大手企業8社合同の、国内初の調査を実施しました。合計で240名超のアンケートデータと、50名以上のインタビューを通じて、企業がプロボノに取り組む意義やその効果についての様々な知見を得ることができました。調査結果では、プロボノ参加者の98%が「本業ではない体験を通して成長できると思う」と回答。また、94%が「企業が社会貢献をすることの重要性を意識できた」、また、「会社の企業価値へ好影響があると思った」と回答した人も93%に及びました。
この度、調査分析結果からの気づきや、企業として取り組むプロボノの価値、なぜ参加社員がプロボノを高く評価しているのかについて、研究者の視点からお伝えするオンラインセミナーを開催します。加えて、実際に企業でのプロボノを推進されている3社の方にご登壇いただき、各社の取り組み事例とともに、調査結果にまつわる実感についてもお話いただく予定です。
プロボノ導入に興味のある企業担当者の方、社会貢献活動を企業活動へ還元したいと考えている方、プロボノを経験することが自分のキャリアにどのように活きるのか気になるビジネスパーソンなど、多くの方のご参加をお待ちしています。
※本イベントでご紹介するデータは、認定NPO法人サービスグラント・津田塾大学・神戸大学が協働で実施した「企業内プロボノ横断意識調査(2022年7月、公益財団法人日本生命財団 高齢社会実践的課題助成研究「『会社人』から『社会人』へ-シニアプロボノが拓く地域社会-」(2021年10月~2023年9月)中間成果物)」よりご紹介します。
実施概要
日時: 2022年10月12日(水) 15:00~16:30
場所:オンライン(Zoom)
対象者:
- 企業のCSR/CSV/サステナビリティ推進担当者
- 企業の人事/人材育成担当者
- 企業の管理職の方
- プロボノについて興味のある方
- 本イベントテーマに関心のある方
参加費:無料 ※要事前申込み
登壇者・事例紹介企業
調査結果紹介登壇者
伊藤由希子教授
津田塾大学総合政策学部
東京学芸大学准教授等を経て、2018年より現職。Ph.D.(経済学博士・米国ブラウン大学)。専門の経済政策において、2006年よりボランティアでの政策立案支援、兼業での国の審議会や諮問会議の委員を務め、産学官連携(例:富士通・山形県)にも携わる。複線型キャリアのもつ個人や社会への影響の可視化をテーマに本調査に参画。
教育・研究業績はこちら
森川美絵教授
津田塾大学総合政策学部
東京都立大学社会福祉学科助手、国立保健医療科学院医療・福祉サービス部主任研究官等を経て、2017年より現職。博士(学術)。専門は福祉社会学、社会政策。ケアの仕組みと人材のあり方について、高齢者介護分野を中心に、実態の検証や政策のツール開発、エビデンスづくりに取り組む。東京都高齢者保健福祉施策推進委員会委員。
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事例紹介企業・登壇者
江草未由紀様
住友商事株式会社 サステナビリティ推進部
社会貢献チーム長/100SEEDプログラムリーダー
住友商事グループがグローバルで取り組む社会貢献活動プログラム「100SEED(ワンハンドレッド シード)」の一環として、教育分野に携わる非営利団体を支援する「住友商事教育支援プロボノ」を2020年より運営。
江草様自身は、2020年より100SEEDプログラムリーダーとして、世界各地の取り組みを牽引。
※住友商事株式会社の取り組み 「教育支援プロボノ」はこちら
太田 智様
SAPジャパン株式会社 ISBNカスタマーサクセス事業部 本部長
コンサルタントやエンジニア、営業やマーケティングといった様々な職種の有志の社員がチームを組み、ITやプロジェクトマネジメントといったスキルを活かしたプロボノ支援活動「SAP Japan 2023 Beyond」を2021年より行う。
太田様は2019年の社内社会起業家プログラムで世界200以上のアイデアからアジア地域代表に選ばれ、グラミン日本との協業活動を実現/グラミン日本顧問。また、SAPジャパンの中期計画の社会部門の活動としてCSR/CSV活動を推進。
※SAPジャパン株式会社の取り組み 中期変革プログラム「SAP Japan 2023 Beyond」はこちら
古路祐子様
SMBC日興証券株式会社 経営企画部サステナビリティ推進室
2020年度より社員が業務時間の一部(上限20%、週7.5時間以内)を用いて社会課題解決に貢献できる「日興プロボノワーク」をスタート。
古路様は2011年よりCSR推進を担当。三井住友フィナンシャルグループへの出向を経て、2021年10月より現職にて「日興プロボノワーク」の事務局を務める。
※SMBC日興証券株式会社の取り組み「日興プロボノワーク」はこちら
イベント内容
【1】サービスグラント紹介
サービスグラントにおける企業プロボノの目的、内容、実績等をご紹介します。
- 登壇者:認定NPO法人サービスグラント 代表理事 嵯峨生馬
【2】調査結果のご紹介
2021年~2022年にかけて実施した8社横断の意識調査の調査結果及び調査から得られた知見についてご紹介します。
- 登壇者:津田塾大学総合政策学部 森川美絵教授 伊藤由希子教授
【3】トークセッション:企業の取組事例の紹介~調査結果と現場の実感値
企業でのプロボノに実際に取り組まれている3社に登壇いただき、プロボノ実施内容やその背景、担当者として感じられる効果と調査結果へのご感想等についてトークセッション形式でお伺いしていきます。
- 登壇者:
SMBC日興証券株式会社 経営企画部サステナビリティ推進室 古路祐子様
SAPジャパン株式会社 ISBNカスタマーサクセス事業部 本部長 太田智様
住友商事株式会社 サステナビリティ推進部社会貢献チーム長 江草未由紀様
津田塾大学総合政策学部 森川美絵教授 伊藤由希子教授
- モデレーター:認定NPO法人サービスグラント 代表理事 嵯峨生馬
お問い合わせ
認定NPO法人サービスグラント
150-0002 渋谷区渋谷1-2-10 中里ビル4F
03-6419-4021
info@servicegrant.or.jp
担当:津田、大森、中島