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東京ホームタウンプロジェクト参加者インタビューvol.2

東京ホームタウンプロジェクト参加者インタビューvol.2

 

東京ホームタウンプロジェクト「いくつになっても、いきいきと暮らせるまちをつくる」を合言葉に、都内で地域福祉のために活動するNPO・地域団体を応援している「東京ホームタウンプロジェクト」。ビジネスパーソンのみなさんにも、ここ東京を自分のまち=ホームタウンとして感じ、東京との新しい関わり方を見出していただきたいとプロボノ活動への参加をよびかけています。

 

2015年度 東京ホームタウンプロジェクトのうち、長期プロボノ支援で地域づくりの基盤強化を応援する「ホームタウンプロボノ」に参加中(当時)のプロボノワーカーのみなさんにお話を伺いました。

 

 

「たまりば・とうしん」事業計画立案プロジェクト

 

話し手
-アカウントディレクター(AD)きたばさん
-プロジェクトマネージャー(PM)まきちゃん
-マーケッター(MK)うえしゃん
-マーケッター(MK)たまちゃん

 

1.プロジェクトにおける役割と、普段のお仕事の内容を教えてください。

 

きたばさん:アカウントディレクター(AD)をしています。普段は、外資系の製薬会社で外部環境の分析や市場調査、コンサルティングなどの業務を行っています。

 

まきちゃん:プロジェクトマネージャーをしています。普段は化粧品会社で働いています。

 

うえしゃん:マーケッターです。普段は、マーケティングリサーチを専門とする会社でマーケティングをしています。

 

たまちゃん:製薬会社で新規チャネル・ツールの構築などを行っています。

 

 

2.プロボノ活動を始めようと思ったきっかけや想いをお聞かせください。

 

きたばさん:大学院に通っている時に、このプロボノの仕組みを学んだのがきっかけです。仕組みが非常に画期的で斬新だなと思い、もっと勉強したい、体験したいと参加しました。また、自分のスキルが会社だけでなく他のところで役立つのか、通じるのかを確認したいとも思いました。

 

うえしゃん:知人を通してサービスグラントのことを知り、自分でもやってみようと思ったのがきっかけです。

 

まきちゃん:私は、今の会社に勤めて今年で10年目になるのですが、今の会社しか知らないのが嫌で、他の方がどういう働き方をしているのか知りたくて、何かないかと探していたところプロボノを見つけ参加しました。

 

たまちゃん:私は、転職して2年近くたち、仕事にも慣れてきたころなので、違う世界をみてみたいと思ってプロボノに応募しました。

 

 

3.たまりばとうしんについてお話いただきたいのですが、担当されている支援先はどのような団体で解決したい課題は何ですか。

 

きたばさん:「たまりばとうしん」さんは、地元(板橋区東新町)のサロンやコミュニティを作ろうとしている団体さんです。ただ、本当に来てほしい人が、そこにまだ来られていない現状があり、その仕組みをなかなか自分達で構築できない状況にあります。

そこで、我々が企業で学んだスキルを提供してサポートすることによって、その仕組みやフローをきれいにしようと考えています。「たまりばとうしん」さんが積極的に取り組んでいるのは「地域包括ケア」という仕組みです。これを先駆者的に変えていこう、また自らの成功事例を全国に発信していこうということを考えておられ、そこに共感し活動を続けています。

 

 

4.なにかよい解決方法は見つかりそうですか。

 

うえしゃん:「たまりばとうしん」を運営されている4人の意識が合ってきた、というのが糸口だと思います。私たちの役割は、運営者の方々の熱意ややりたいことを後おしをすることですので、そこに近づけてきたのかなと思っています。

 

たまちゃん:支援先の方たちと一緒いる時間を長く持つことで、私たちも彼らの意識を理解したし、彼らとしても運営をどうしていくかについて話し合う時間を十分もてたと思っています。十分な話合いを通して、みんなが向く方向性を見出していけたなと思っています。

 

きたばさん:一つの成功事例が活動拡大の糸口になりますので、まず一つ見えてきたときに、それをどういう風に拡大していくかが私たちの役目だと思っています。(プロジェクト進行中現在)非常にチームやコミュニティのビジョンが明確になってきて、今後発展しやすい環境ができつつあると感じます。

 

 

5.プロジェクトで楽しかったことは?大変だったことは?

 

まきちゃん:楽しかったのは…今もずっと楽しいんですけど(笑)、もともと他の会社の人の仕事をみたいと思っていたので、それを間近で見られることです。メンバーのスキルが高く、それを出してきてくれるのが楽しいです。

 

うえしゃん:(プロジェクト進行中ですので)嬉しさを感じるのはまだまだこれからかな。成果はこれからですし。私たちは、支援先の方にとっては新参者、いわば部外者なんですが、あたたかく迎えてくださるのは安心感があり、喜びだったと思います。

 

きたばさん:プロジェクトはまだ完了していないですが…NPOの方々の気持ちや達成したいことと、一般的な考え、我々が企業人として生きてきて当たり前だと思っていることの常識とは違うところがあります。一つのゴールとして「このコミュニティをより良いものにしたい」というビジョンのもと両者が進むなか、いろんなコンフリクトもある訳ですが、その中でも両者が分かりあって進もうと感じた時は嬉しく、そして、やっていてよかったと実感が湧きました。

 

たまちゃん:予想より大変だったのは、NPOに関わる方は、普段企業で働いている価値観とは違う価値観で動いていること。ご支援するなかで、その価値観のすり合わせは最初難しいと思いました。
あと、仕事以外の時間を使って活動するプロジェクトなので、時間を調整するのが難しくて苦労していると感じます。

 

 

6.実際に取り組まれてみて、得られているものはありますか?

 

たまちゃん:わたしがプロボノで得たことは…月並みですが、支援先やチームメンバー、色んな方に知り合い、色んな人の話をきいて、それぞれの仕事のし方、それぞれの思いを知ることができて、とても人間的な幅が広がったなと思っています。

 

きたばさん:このプロジェクトで得られていることは、一言でいうと“チームビルディング”。会社では、評価やインセンティブ、指示が全体をまとめる力として働くのですが、プロボノでは、それぞれ個人のモチベーションや役割が上下関係なくフラットな状態で存在しています。

この状況で全体をマネジメントするスキルはここでしか味わえず、得るものができないものです。このマネジメント力を得ることが、私にとってはプラスになっていると考えています。

 

うえしゃん:まきちゃんがいっていたことと同じですが…普段は接さない他の業界の方と一緒にプロジェクトを進めるなか、細かいやり方から大きな考え方までを新鮮に取り入れられます。実際、このプロジェクトで見て学んだことを職場でも真似しています。まきちゃんが、プロジェクト進行で使っているツールを会社でもそのままやっているし、言うのも恥ずかしいんですけどきたばさんのしゃべり方になっていると自覚する時があります(笑)。

あとは、自分が会社という後ろ盾なく、一人のマーケッターです、と自己紹介をして力を試すこと、自分がどう評価されるのかをみる場としても使わせてもらっています。

 

まきちゃん:私は、すごく時間の使い方がうまくなりました。プロボノがすごく楽しいので、なるべくこの時間を生活の中で確保したいと思う。そうすると、仕事もプライベートも調整しなければいけないこともありますが、全部を効率化してプロボノにあてられる隙間を作るというスキルが身についてきているなと感じます。

 

▲「たまりば・とうしん」スタッフの方とミーティング中のプロボノチーム

 

7.プロボノを始めようと思っている方へ、最後にメッセージをお願いします。

 

うえしゃん:私は、知人には会社の中だけにいたら分からないことが、職場から離れた時にどれだけ評価されるのかということが分かるよと伝えています。

 

まきちゃん:職場でもプロボノ参加をおすすめしています。自分の仕事以外や世の中について、いろいろな考え方や働き方があることを知るのは勉強になると伝えています。実際、後輩が「プロボノ1Dayチャレンジ」に参加していて、(プロボノを)やってよかった! といってくれています。

 

たまちゃん:新しいことにチャレンジする時ってリスクを伴うものですが、このプロボノは、組織がきちっとしているというところもあって、新しい、おもしろいことをチャレンジできるけどリスクがほとんどない。こういうことは世の中にあまりないかなと思うので、すごくおすすめできるかなと思っています。

 

>> たまりば・とうしん事業計画立案プロジェクト詳細はこちら <<

 

東京ホームタウンプロジェクト紹介動画もあわせてご覧ください

 

なお、このインタビューの一部は、東京ホームタウンプロジェクトの活動概要を紹介する動画でもご覧いただけます。プロジェクトの目的や、誰がどう関わっているのか、プロボノによる実際の支援プロジェクトの様子などなど、2015年度の活動全体が凝縮されているこちらの動画、是非あわせてご覧ください。

 

 

 

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