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グローバル・プロボノサミット TOKYO 2023 開催レポート

グローバル・プロボノサミット TOKYO 2023

 

複雑化する社会課題を前に、世界各地で、セクターを超えた協働が広がっています。
社会的、公共的な目的のために、仕事の経験やスキルを活かして行う「プロボノ」は、世界が大きく停滞した中でも、分断の中でも、国境を越えて大きく広がり、着実に進化を続けてきました。そして、ソーシャルセクターとビジネスセクター、政府や自治体、教育・研究機関など、異分野での新しい連携を生み、人と人をつなげ、社会課題の解決を強力に推進しています。

 

日本初開催となったグローバル・プロボノサミットTOKYO 2023 では、その4日間を通じ、進化の最先端を切り開く本人たちから、各国のプロボノの最新状況と無数の知見が途切れることなく共有され続けました。プロボノの新たな可能性、セクターを超えた協働の具体的な手法、世界各国での実績など、各レポートよりぜひご覧ください。

 

目次

DAY1 – 11月29日(水)
DAY2 – 11月30日(木)
DAY3 – 12月1日(金)
DAY4 – 12月2日(土)

 

Overview of Global Pro Bono Summit 2023 TOKYO
開期:2023年11月29日–12月2日
会場:日本・東京都内各地
参加者:グローバルプロボノネットワークメンバー(15カ国17組織28名)
    公開セミナー・イベント参加者 約300名(オンライン参加含む)
    プロボノ&ボランティア 約30名
主催:認定NPO法人サービスグラント(Service Grant Japan)
共催:グローバル・プロボノネットワーク
特別協力:BMW Foundation Herbert Quandt

 

 

DAY1 – 11月29日(水)

 

チェックイン&イントロダクション

18:00-20:00/Turntable Shibuya

 

サミットのキックオフとして、待ち望んでいた再会を祝うとともに、新しくネットワークメンバーとなったVIO Society(ケニア)およびNPO法人クロスフィールズ(日本)を歓迎する、カジュアルなパーティーを開催しました。日本の伝統的儀式「鏡開き」で祝った後は、3カ国から活動を紹介するプレゼンテーションが行われました。

 

Presenter
Michael Tse 氏(香港・Asian Charity Services)
Shalabh Sahai 氏(インド・iVolunteer)
Maria Carracedo 氏(フランス・Pro Bono Lab)

 

DAY2 – 11月30日(木)

 

大手町周辺散策

 

宿泊拠点の渋谷から大手町まで地下鉄で移動し、次の会場まで散策を楽しみました。秋空と美しく色づくイチョウの葉とのコントラストを楽しみながら思い思いにシャッターを切りました。

 

ピアインタビュー

11:00-12:10/住友商事 MIRAI LAB PALETTE

 

2人1組で、互いに30分間インタビューを行い、それぞれの組織のストーリーを共有しました。

 

企業セミナー

13:30-16:00/住友商事 MIRAI LAB PALETTE

 

各国の多様な企業における協働プログラムの先進的な事例から、企業においてプロボノプログラムを戦略的に導入するための多くのインスピレーションが与えられる、貴重なセッションとなりました。企業の社会貢献におけるプロボノ導入の価値、人材育成における新たな可能性、プロボノ導入における具体的なフレームワークなど、具体的手法や新たなキーワードが多数飛び交いました。

 後援:一般社団法人 日本経済団体連合会、住友商事株式会社

 

詳細レポート:世界各国の事例にみる、企業によるプロボノの戦略的導入手法

Presenter
 池田 三知子 氏(一般社団法人日本経済団体連合会 SDGs本部長)
 Markus Hipp 氏(ドイツ・BMW Foundation Herbert Quandt 理事)
 Lindsay Firestone Gruber 氏(米国・Taproot Foundation CEO)※動画収録
 Jumana Jamal 氏(サウジアラビア・Ghadan Foundation)
 江草 未由紀 氏(住友商事株式会社 サステナビリティ推進部CSR統括チーム長)
 Maria Carracedo 氏(フランス・Pro Bono Lab)
 李 静(Li Jing)氏(中国・北京プロボノ基金)
 Shalabh Sahai 氏(インド・iVolunteer)

 

 

企業&各国プロボノ団体のネットワーキング

16:30-18:30/住友商事 MIRAI LAB PALETTE

 

企業参加者と各国のプロボノ団体とが混ざり合い、興味や世界の地域などの小グループに分かれてディスカッションに参加しました。自由で活発なディスカッションを通して、互いの現状や工夫をシェアしました。

DAY3 – 12月1日(金)

 

ネットワークミーティング

9:00-11:00/Turntable Shibuya

3〜4人のグループに分かれ、参加メンバーたちでGlobal Pro Bono Networkの未来について議論しました。終了後は日本食のランチを楽しみました。

行政・中間支援セミナー

13:00-14:45/渋谷商工会館

 

Erlinda Heng氏(シンガポール・Nacional Council of Social Service)政策の一環としてプロボノを位置づけ、社会的インパクトを創出している取り組みや各国での工夫を6カ国6名から紹介していきました。ボランティアマネジメント強化、組織分析の技法、円滑な連携のためのデジタル技術の活用など、非営利組織の基盤強化をより効果的・効率的に支援するための手法がちりばめられた、実り多いセッションとなりました。

 後援:渋谷区

 

レポート:プロボノによる行政協働の多様化・団体支援手法の世界的進化

Presenter
 Erlinda Heng氏(シンガポール・Nacional Council of Social Service)
 Fredrick Sadia 氏(ケニア・VIO Society)
 嵯峨 生馬(日本・サービスグラント)
 Vicente Gerlach 氏(チリ・Fundación Trascender)
 Jean Lau(香港・Asian Charity Services)
 Jia Chuan Kwok 氏(アメリカ/シンガポール・Conjunct Consulting)

 

 

シブヤ・スコーパソン

15:15-17:30/渋谷商工会館

 

渋谷や東京周辺で活動する5つの非営利団体とともに、各団体の活動課題の整理に取り組みました。グローバル・プロボノネットワークのメンバーとともにシンガポールで開発されたツールキットを活用し、課題の優先順位付け、プロボノ導入の可能性の検討、プロジェクトスコープ(目標)作成に取り組みました。参加団体にとって、プロボノ協働の手法を知る機会ともなりました。

 

Facilitator

Keng Hwee Yap氏(シンガポール・Empact)

 

レポート:プロボノによる行政協働の多様化・団体支援手法の世界的進化

 

プロボノプレイス・グローバル

18:30-21:00/BPM Tokyo

 

 

グローバル・プロボノネットワークのメンバーと日本のプロボノワーカー・NPOのみなさんが、互いの活動やストーリーを紹介しながらざっくばらんに語り合いました。国籍や立場を超えたプロボノへの想いがシナジーを生み、各言語での掛け合いや歌に全員で応えるなど、会場は熱気と一体感に包まれました。

 

Presenter
 Jia Chuan Kwok (シンガポール/アメリカ・Conjunct Consulting)
 Fredrick Sadia (ケニア・VIO Society Kenya)
 Mina Lopezlugo (メキシコ・Pro Bono Venture)
 Zhai Yan (Beijing Huizeren)
 涌井俊広(信州高山村観光協会)
 内田将大(原村地域おこし協力隊)
 福永圭佑(プロボノワーカー)
 豊田俊作(プロボノワーカー)

DAY4 – 12月2日(土)

 

サイトビジット

8:00-12:00/都内各地

 

 

参加者は4つのグループに分かれ、日本の非営利団体を訪問するツアーに参加しました。それぞれの団体の活動と、各団体におけるプロボノの支援の成果を知る事は、各国の今後の取り組みに向けたエッセンスを与える機会となりました。

 

訪問先

1. NPO法人境を越えて

2. 認定NPO法人 JUON(樹恩)NETWORK

3. NPO法人バディチーム

4. ママボノ(認定NPO法人サービスグラント)

 

 

未来セッション

13:00-18:00/明治学院大学 白金キャンパス

 

未来の社会にポジティブな影響を与える、学生とのプロボノの取り組みについて、4つのセッションを実施しました。各国で感じている課題や学生と社会人が協働して取り組むプロボノプログラムの事例を共有するとともに、参加した学生やプロボノワーカー等と共に、多様な視点からアイデアを出し合いました。

 

 協力:明治学院大学 社会学部石原英樹ゼミ・坂口緑ゼミ




詳細レポート:学生参加・学術連携によるプロボノのイノベーションを探る

Presenter
 Maria Carracedo氏 (フランス・Pro Bono Lab)
 Andrea Sanchez Angulo氏 氏(スペイン・Work for Social)
 Jia Chuan Kwok 氏(シンガポール/アメリカ・Conjunct Consulting)
 Ada Chirapaisarnkul 氏(タイ・Thai Young Philanthropist Network)
 Mina Lopezlugo 氏 (メキシコ・Pro Bono Venture)
 石原英樹 氏(明治学院大学社会学部教授)
 嵯峨生馬(サービスグラント)

 

セッション後の交流会で、グローバル・プロボノネットワークメンバーは、未来に向けた自身のコミットメントを書き留め、提出しました。最後に、集中的な4日間のサミットを締めくくるワークショップを行い、次の3年間の具体的な計画について議論し、全体の経験にふさわしい締めくくりとなりました。


 

 

 

 

グローバル・プロボノサミットTOKYO 2023 の開催にあたって、多くの方々から力強い応援とご協力を頂きました。
ネットワークメンバー及びサービスグラントスタッフ一同、この場を借りて、厚く御礼申し上げます。