プロボノセンサス 2017
「プロボノセンサス 2017」集計結果
プロボノセンサスとは、2015年4月1日から2017年3月31日までの2年間に、サービスグラントのプロジェクトに参加されたボランティア(プロボノワーカー)の方208名を対象としたアンケート調査です。
公開日:2017/5/12
サービスグラントへの参加経験にどのような印象をお持ちですか?
前回のプロボノセンサス2015と同様、90%以上の方が「良い印象を持っている」と回答しています。
プロジェクトを通して「有意義な経験ができた」「視野が広がった」との声をいただいています。
NPOに提供した成果物の品質・満足度についてどのように感じていますか?
90%以上の方が最終成果物の品質について満足していると回答し、前回のプロボノセンサス2015より5%ほど高くなっています。
多くの方が成果物を納品するだけでなく、成果物に対する満足度も十分に得られています。
サービスグラントを他の人に勧めたいですか?
90%以上の方が、「サービスグラントを他の人に勧めたい」と回答しています。
プロジェクトでの経験について、ご友人や同僚の方に、話していただけることも多く、経験者の方からの紹介をきっかけに、新たにプロジェクトに参加された方も少なくありません。
またサービスグラントに参加したいですか?
90%以上の方が、「もう一度サービスグラントのプロジェクトに参加してみたい」と回答しています。
実際に、リピーターとして参加してくださっている方の中には、参加経験を踏まえて、他のポジションにチャレンジされる方もいらっしゃいます。
サービスグラントに参加したことで、どのような変化がありましたか?【私生活編】
1位
前回のプロボノセンサス同様、1位は「自身の視野が広がり、人間的な成長につながった」とご回答いただきました。
多くの方が、普段のお仕事ではなかなか出会わない方たちと一緒に、一定期間取り組むことで、刺激を受け、視野が広がり、人間的に成長したという経験をされています。
参加者の声
- これまであまり関心を払ってこなかった『行政』『地域自治』などに目が開かれ、自分でも積極的に情報収集するようになった。
- 世の中には本当に様々な”なりわい”の方が居られるものだ、と思いました(メーカーの技術職、デザイナー、プログラマー、コピーライター、税理士、etc…)
- ニュースで関心の行く幅が明らかに増えました。これだけ情報が充実している世の中ですが、実際にお会いして関わらせていただく、という機会があるかないかで視野が全然違ってきます。
- こちらが成果物を提供すべき場でしたが、結果として先方から学んだ社会の現状に関する知識(家庭問題、心理学、etc…)の方が大きかったです。
- 他の会社の方やNPOの方との会話を通じて、自分がいかに狭い世界(主に会社)の視点や常識に縛られていたか気づきました。
2位
2位もプロボノセンサス2015と同様、「社会問題やNPOに対する見方や考え方が変わった」でした。
NPOへの支援を通して、社会問題をより身近に感じられるようになったり、地域の活動への関心が高まったという声をいただいています。
参加者の声
- クライアント様をはじめ関連NPOの方へのインタビューを通じて、『日本の貧困問題』『NPOと行政との連携の難しさと可能性』など、これまで接した事のない問題を勉強させていただきました。
- NPOの組織基盤強化は一つの課題だとあらためて実感しました。
- 支援先の方々の志を持った仕事ぶりに感銘を受けました。本当に働く障害者の方々のためを思っていることが伝わってきます。
- 防災について、阪神淡路大震災直下の経験者であるにも関わらず、今回のプロジェクトで目が覚めた。
3位
プロボノセンサス2017では、「ボランティア活動に関する興味関心が高まった」が3位となりました。
何気ないきっかけでプロボノへの参加をされた方でも、活動を通じて交友関係や様々な知見など多くのものを得られボランティア活動そのものを見直すきっかけになったとの声をいただいています。
参加者の声
- 友達から声をかけてもらい、参加しました。思いがけず仕事で培った経験が役に立ちました。もっと勉強して、NPOさんのお役に立ちたいと思いました。
- 活動報告などに対して感謝の言葉をいただくことができ、一定程度とは言え実質的な貢献ができたと感じられて充実感がありました。
- 『マネージメント』の社外実践体験として、何の力も持たないフラットな状況下で苦しんでみた事で、学ぶ事が大きかったと思います。最終的にクライアントがとても喜んでくれた事が、最大の成果で、報われた気がしました。
その他
1〜3位以外にあげられた項目に関しては、次の通りでした。
サービスグラントに参加したことで、どのような変化がありましたか?【仕事編】
1位
仕事編の1位も、プロボノセンサス2015と同様、「今の仕事に生かせる有意義な経験を得ることができた」でした。
職種・職場の違うチームメンバーから学ぶことも多く、ご自身の得意分野や足りない部分への気づきがあったとの声をいただいています。
参加者の声
- 仕事では外注していた、サイトの設計のプロセスにも、一部かかわることで把握できたし、用語なども学んだことで、技術面を想定しながらの企画立案ができるようになった。
- ファシリテーションについて書籍では知っていたが、実務上利用している人を見る機会がなかった。プロジェクトマネージャーが使いこなしていたため、利用の際の参考になった。
- デザイナーの方と同じチームで仕事をするのは初めての経験でした(いつもテーブルの向こう側の人でした)。ウェブサイト構築プロジェクトに関する経験値がかなり上がった気がします。
- 仕事の進め方、課題の洗い出しは非常に勉強になった。
2位
2位は「仕事の進め方、時間の使い方などが変わった」です。
プロジェクトが進んでいく間に、仕事の進め方や、時間の使い方など、当たり前となっていたことについて、見直しができたという方もいらっしゃいます。
参加者の声
- 時間の使い方を改める事が出来ました。
- 課題解決を図る顧客の先にいるステークホルダーの調査・分析から丁寧に仕事を進めるやり方は新鮮でした。業務の根本に立ち返ることができました。
- 利害関係の異なる多様なステークホルダーがそれぞれの想いを述べる中で、一定の品質を満たしつつ予定通りに完了させることの難しさを学んだ。
- プロジェクトにて(成果物として)提出した『タスクに対する作業量とモチベーションに対する5段階評価』について、自分に対しても作成し、上司に作業分担見直しを提言した。
3位
3位は「自分の専門性やスキルを磨くことができた」でした。
スキルや専門性を改めて確認ができたことが、貴重な経験となったと感じられる方もいらっしゃいます。
参加者の声
- 競合団体についてベンチマーク調査を行いました。営利企業ではありませんが、事業戦略の比較ができて、仕事にも十分生かせる機会となりました。
- デザイナーさんの要望に応えるべくコーディングしていると、今までやったことがなかったスタイルシートの表現ができるようになっていた。
- 現在、転職活動中ですが、将来のスキルセットの方向性のヒントになっています。あと、実績のひとつとして大きいです。
その他
1〜3位以外にあげられた項目に関しては、次の通りでした。
ズバリ、あなたにとってサービスグラントとは何ですか?
以上となります。アンケートにご協力いただきました皆様、ありがとうございました。
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