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プロジェクト紹介
ぱれっと

プロジェクト
印刷物(パンフレット等)
プログラム
サービスグラント(自主)
エリア
東京都
進捗率
完了
団体名
ぱれっと

NPO法人ぱれっとは、「就労・暮らし・余暇などの生活場面において障害のある人たちが直面する問題の解決を通して、すべての人が当たり前に暮らせる社会の実現に寄与する」ことを理念として、知的に障がい者がある人たちを対象に、余暇活動支援・就労支援・生活支援・国際交流支援を実施している団体です。
絵画の道具パレットの上で様々な色を混ぜ合わせて新しい色を創り出すように、色を人に置き換えて色々な人たちが「ぱれっと」で出会い、交流することで新しい可能性を生み出すことに挑戦しています。

NPOのニーズ
プロボノプロジェクトが開始される時は、団体立上げから29年が経ち、理事長交代を間近に控える組織の節目にあたる時期で、今後の団体のカラーづくりをどうするかという課題がありました。また、更なる事業の拡大を目指しているものの、思うように会員の増加率がのびないという課題もあり、新たな会員拡大のためのツールとしてのパンフレットが必要とされていました。一方、プロボノチームには、パンフレット制作の過程で行う関係者へのヒアリングを通じて、ぱれっとを取り巻くステークホルダーが何を求めているのかを吸い上げてもらい、今後の活動に活かしたいという要望もありました。

チームの取り組み
プロジェクト前半のマーケティングフェーズでは、スタッフや理事など団体内部関係者に加え、会員、ボランティア、障害者保護者、中間支援団体、企業関係者など20名以上の外部の方に、団体の魅力や課題、既存パンフレットの評価などをヒアリングしました。
その結果、パンフレット制作の方針として、
(1)団体の理念や活動紹介に重きをおく既存パンフレットとは別に、会員拡大に向けたパンフレットを新たに制作すること
(2)新パンフレットは写真を多くし、ぱれっとの魅力を生き生きと伝えること
(3)受け取った人が、アクションを取りやすいものにすること
としました。

中盤のプランニングフェーズでは、パンフレットの構成を決定し、制作の見通しを立てる制作プラン提案、パンフレットの大枠となるデザインとキャッチフレーズを提示する基礎クリエイティブ提案を実施、ひとつひとつフィードバックをいただきながら、最後の制作フェーズへ進みました。

ほぼ計画通りの半年後、「みんなと出会って、はじめて社会を考えるようになった。」というコピーから始まる新しいパンフレットが完成。当時、ぱれっとでは、ビジュアルメッセージブック「あなたとわたし わたしとあなた - 知的障害者からのメッセージ -」の出版を進められており、その60点を超える中から厳選した写真を活用することで、団体のブランドの一貫性を保つこととしました。

成果
サービスグラントで作成したパンフレットは、おかし屋ぱれっとでの商品販売時や外部のイベントや講演会などで活用され、ぱれっとという団体を知り、その活動に共感する人を増やしていることは間違いないと思います。ただし、本来の目的であった会員拡大に繋がっているかという点では、残念ながら成果として表れていないのが実情だといえます。

関係者へのヒアリングでも、「なぜ会員になっていないのですか?」の問いに、そもそも「会員になってほしいと言われたことがない」という声が複数ありました。そのため、パンフレットの構成やデザインに加えて、利用想定シーンや会員増加に向けた提案をしていましたが、その点はまだまだ改善の余地があるようです。以上がパンフレット自体の成果ですが、実は、副次的な成果もありました。

それは、プロジェクトのメンバー(プロボノワーカー)の中から、ぱれっとの理事に就任したり、隔月発行の団体情報誌でコーナーを担当したり、地域イベントの企画に参画したり、所属企業でのマッチング寄付先に推薦し見事選定されたり…と、プロジェクト終了後も、メンバーそれぞれができる範囲でぱれっとと繋がり、その活動の応援者となっていることです。
まさに、みんなで創ったパンフレット冒頭のコピーのように、「みんなと出会って、社会を考えるようになった」が実現されたのでした。

NPOの声
NPO法人ぱれっと
事務局長 南山達郎様
プロボノワーカーを迎えてのプロジェクトは初めてだったこともあり、会議の進め方など、大変学びの多い時間となりました。
会員増加という当初の目的を思うように果たせていないのは、成果物によるよりも、現場の側で使いきれていないことに原因があり、その点は大いに反省しているところです。
しかし、プロジェクト終了後、そのまま関係が途切れてしまうのではなく、今後の事業展開の相談を始め、寄付のマッチングや理事としての参画、スキルのさらなる提供などプロボノの皆さんが「いつも頭のどこかでぱれっとのことを考えてくれている」という心強さを得たことは大きな収穫だったと思っています。

 

 

進捗状況

プロジェクトマネジャー:
米岡さん
マーケッター:
山田さん 小川さん
グラフィックデザイナー:
波木さん
コピーライター:
富田さん
アカウントディレクター:
大西さん

掲載情報はプロジェクト実施時点のものです。最新情報は団体のウェブサイト等でご確認ください。

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