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プロジェクト紹介
ABC-net(全国バリアフリー上映サポートネットワーク)

プロジェクト
ウェブサイト
プログラム
サービスグラント(自主)
エリア
東京都
進捗率
完了
団体名
ABC-net(全国バリアフリー上映サポートネットワーク)

ABC-netとは、全国バリアフリー上映サポートネットワーク(All japan Barrierfree Cinema support Network)の略称です。映画を鑑賞する上で様々な困難をかかえた人たちとも一緒に映画を楽しむことができるよう、字幕や音声ガイドなどの環境を整えた映画を上映する活動を「バリアフリー上映」といいます。ABC-netでは、そのバリアフリー上映の取り組みを行う日本国内各地の市民団体がネットワークを構築し、上映情報やノウハウの共有、また、初めてバリアフリー上映を行う団体に対する情報提供も行っています。

NPOのニーズ
バリアフリー上映の活動は、音声ガイドや字幕を制作するボランティア団体や、上映会を行う団体・自治体が増えたことで、少しずつ広がりを見せています。しかし、バリアフリー上映に関わる団体同士の横のつながりは薄く、制作されたバリアフリー映画作品や音声ガイドの台本、上映のノウハウ等が共有されていないために、既に音声ガイドが準備されている作品のガイドを新たに作ってしまう等の無駄が発生しています。また、初めて上映会を行う団体には、上映に必要な機材の購入費用や貸出情報を収集する手間などがかかるため、上映会開催のハードルは高く、一部の団体による限られた地域での活動に留まってしまっています。

そこでABC-netは、これらの課題を解決するために、バリアフリー上映に関する情報を集約した「バリアフリー上映のプラットフォーム」となり、サイトを見た人に「上映会をやりたい」と思ってもらえるようなウェブサイトを作りたいと考えました。ウェブサイトでは、バリアフリー上映のハードルを低くするために、上映会開催のノウハウや活動団体の紹介だけでなく、既存の音声ガイドやテキストデータを活用し、上映に必要な機材の貸し出しを行えるサイトにしたい、という要望がありました。

チームの取り組み
ABC-netチームでは、上映会を行う主催者、バリアフリー映画の制作団体・支援団体、映画の配給会社といった、異なる立場の関係者へのヒアリングにより、バリアフリー上映に関するネットワークの現状と期待することを調査しました。また、メンバー自身がバリアフリー上映のイベントに参加して、視覚障害の方々やボランティアの方々に触れ、音声ガイダンス付き映画を実体験し、そのおもしろさや交流の重要性を肌で感じました。

この過程を通じて、バリアフリー上映に関する情報を共有するネットワークや、上映までの業務の効率化に対しては期待が大きい一方で、映画自体やバリアフリー作品のコンテンツをウェブ上で流通させることには、著作権に関するグレーゾーンがあり、取り扱いが非常に難しいということがわかりました。そこでチームでは、各地で活動する参加団体の連絡先や活動の種類をリストアップするほか、上映会の実施手順を丁寧に説明するコンテンツを用意して、バリアフリー上映のハードルを下げる工夫をしました。こうした枠組みを背景に、バリアフリー上映団体の新たなネットワークの拠点となるウェブサイトづくりに取り組みました。

成果
ウェブサイトの公開後、地域のロータリークラブなどから早速、「バリアフリー上映会をやりたい」という期待していた問い合わせが、ウェブサイト経由で舞い込みました。また、「自分たちでホームページを持つのは大変だから、団体情報を発信できる場所があるのはありがたい」という声が届いたり、ABC-netに加盟していない団体からも、バリアフリー上映会の情報が集まってくるようになり、今では全国から毎月4〜5件の上映会情報が集まるサイトに成長しました。このようにバリアフリー上映の情報が一箇所に集まっているのは、ABC-netのサイトの他にはありません。

今回のウェブサイトができたことで、これまで個々の地域の中だけに閉じてしまっていた情報が既存のネットワークを越えて地域の外にも広く発信されました。その結果、バリアフリー上映についての活動を、より多くの人に伝えていくことができるようになりました。

NPOの声
ABC-net(全国バリアフリー上映サポートネットワーク)
代表 平塚千穂子さま
当初はウェブサイト上で「コンテンツを貸し借りできるようにする」という構想があったのですが、それに対して現実的な指摘・提案をいただいたことは、結果的にはよかったというのが正直なところですね。考えてみると、契約面をいかにクリアにしてコンテンツを扱うかというのは、非常にデリケートな問題ですし、客観的な意見を聞いておいてよかったです。それから、チームのみなさんのご提案で、どの作品がどこで作られているのかを一覧で見られるように、作品情報をデータベース化したので、加盟団体間で最新の情報を共有しやすくなって役に立っています。

サイトのデザインは、私の好みともジャストミートで、期待以上のものができて満足しています。また、上映会の紹介を行う『覗いてみよう』というコーナーで、色々なタイプの上映会があることを伝えることができるようになりました。本当はもっと更新していきたいと思っていますが、レポーターボランティアの方に負担をかけすぎないようにバランスを見ながら、上映会の様子を発信していきたいです。

 

進捗状況

プロジェクトマネジャー:
岩野さん
マーケッター:
宿谷さん
ウェブデザイナー:
長峰さん
マークアップエンジニア:
高村さん

掲載情報はプロジェクト実施時点のものです。最新情報は団体のウェブサイト等でご確認ください。

プロジェクト:ウェブサイト
ウェブモダン
つばめの会
J-heritage
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