子育て × プロボノ = 復職へのウォーミングアップ!
「ママボノ」第2期報告会
2015年 5月16日(土) 13:30- @ 3×3ラボ(大手町)

※プロボノキャラバン in TOKYO ママボノ第ニ期報告会は、東京のより良い都市デザインのために活動するNPOや様々なプロジェクトを応援して、東京の未来を良くしよう!を合言葉に展開する J-WAVE「TOKYO GOOD DESIGN PROJECT」のサポートにより開催いたしました。

「ママボノ」とは?
育児休暇を取得したり、出産を機に退職し復職を目指す、子育て中の女性たちだけでチームを編成し、ついちょっと前まで関わってきた仕事の経験やスキルを活かしてNPOの課題解決を応援する、ママたちによるプロボノ、それが「ママボノ」です。
2014年1月から試験的に第1期(2プロジェクト13名が参加)がスタートし、今年第2期(1プロジェクト9名が参加)のプログラムが完了したことを機に、その取り組みについての報告会を開催しました。

「女性の活躍」が叫ばれ、以前と比較して復職をする女性が確実に増えて来ているとはいえ、育休を取得した女性の8割が「復職後に育児と仕事との両立ができる不安」、また6割が「職場復帰できるか不安」と回答する調査結果なども出ています(第一生命総合研究所の調査による)。育休取得率が高まるに従って、育休取得後のスムーズな職場復帰をサポートするしくみが求められています。

プロボノを通じて、復職に向けたウォーミングアップにも効果が期待される「ママボノ」、その4ヵ月のプロジェクトを通じて、チームメンバーは何を経験し、何を感じ取ったのか? リアルな金言の数々が飛び出した当日の様子をダイジェストにてお届けいたします。

 
「ママボノ」第2期 実施概要

支援先 NPO法人NAGOMI VISIT
活動概要 NPO法人NAGOMI VISITは、世界中の旅人と食卓を囲むホームビジットを、国内外問わず広く一般の人々に対して行うことを通じて、国際交流の拡大に寄与することを目的に活動をしている団体です。
2011年9月から活動を始め、2013年1月NPO法人化。
支援内容 マーケティング基礎調査
ホームビジットの利用者数増加を図るため、外国人観光客を受け入れるホスト(旅人を受け入れる国内の協力者)をめぐる現状の課題を整理し、ホストを増加させるために必要な施策を検討・提案しました。
プロジェクト実施期間 2014年12月〜2015年3月
【活動風景】

チームの打ろ合わせ、NPOへの提案ミーティングの際にはお子様同伴で参加することを基本に、オンラインでのコミュニケーションを交えながらプロジェクトを進めていきました。

 
【第1部】ママボノプロジェクト報告

NPO法人NAGOMI VISIT 楠めぐみさん(代表理事)・真田ありささん(副理事)
プロボノワーカー 栗林真由美さん(プロジェクトマネジャー)

 
NAGOMI VISIT(以下表記:NV):世界中の旅人と食卓を囲むホームビジットという活動を2001年から続けています。日本に住んでいる方が主に海外からの旅行者を自宅にお招きして家庭料理を食べながら国際交流を気軽にしていきましょう、という活動です。

現在、4年目に入ったところで、毎月80〜100件程度のホームビジットを色々なご家庭で実施して頂いています。延べ数ですが海外からの旅行者に2,000人参加をしていただきました。

スタートしたきっかけは個人の経験から来ているのですが、海外旅行に行った時に、そこに住んでいる方の家庭料理を食べながら話せたらすごく楽しい、素敵だよね、と旅行者側の視点で思っていたことがありました。ですが、旅行先に知人がいないとなかなかできないことだったりするので、その仕組みを作れたらというのが開始のきっかけです。

自分の周りの友人や知人に声をかけてやり始めて旅行者側は楽しいと言ってもらったが、ホスト側も国際交流の機会として貴重だったということをお聞きして、これはいい活動だなと思いました。よくよく考えてみると、日本にいると文化の違う人と接する機会自体が少ないですが、宗教、文化、人種が違う人と実際コミュニケーションをして分かることは多いと思います。知らないから起こってしまう差別、偏見があります。ゲストとホストが友達になるということが偏見・差別に減らすことになると思うので、活動を通じて価値あるつながりを作っていきたいと思います。

司会:サービスグラントに申請をされた背景を教えてください。

NV:私たちの活動は日本側のゲストとして、旅人を受け入れてくれる人がいて初めて実現できます。手探りで活動をしてくる中で受け入れ側のご家庭の中でも特にお子さんがいらっしゃる家庭に参加をしていただきたいという思いが強くなってきました。また、受け入れ家庭の多くは東京近辺にお住まいで東京では少しずつ活動できていましたが、日本全国で実施できるようにしたいという想いも強くなってきました。でも私たち2人とも子どももいないし東京近辺に住んでいるので、実際その2つの思いに対してどうしたらいいのかが見えてこない、立ち止まってしまう状況がありました。

今回マーケティング調査の支援をいただいて、そうした課題に道筋ができる、次に何をするといいのかが分かるといいなと思って申請をしました。

司会:今回のプロジェクトには9名がメンバーとしてご参加を頂きました。プロジェクトの内容と提案の観点をプロジェクトマネジャーの栗林さんからご紹介ください。

栗林さん:今回のプロジェクトのカテゴリーはマーケティング基礎調査になります。楠さんの説明にあった通りホームビジットを国内に広げるにあたり、ホストを増やしていくために何をしたらいいのかを課題として、ママボノメンバーのミッションは以下の3つの属性についてそれぞれの調査の実施と、その結果を踏まえて今後に向けた提案をまとめました。

【1】潜在顧客で子どものいる家庭
【2】潜在顧客で地方在住の家庭
【3】関心層でNAGOMI VISITに仮登録はしているが本登録に至っていない家庭

司会:それぞれからプロジェクト中に印象に残っていることを教えてください。

NV:プロジェクトの結果も勿論ですが、何よりも皆さまがお子様連れだったというところです。お子さんをおんぶしながらプレゼンされている姿に刺激を受けました。

栗林さん:4月から会社に復帰していますが、授乳しながらミーティングを当たり前にやっていたということが印象に残っています。当然、会社に勤めていると授乳しながら仕事をしている人はいない訳で(笑)今思い返しても凄かったなと思います。最初、全く知らない人だらけで9名が集まって、チームの中で、私はまゆみんと呼ばれていましたが、チームリーダーでもありミーティング最初にまゆみんと呼んでくださいと言ってどん引きされました。最初はそんな感じだったのが、2月頃にはそれが笑い話になるくらい「チームになった」ということが印象に残っています。

失礼ながらこのプロジェクトが始まるまでにホームビジットという単語さえ知らなかった・・・。まずはNAGOMI VISITさんのサービスを理解する、その上で、私たちに出来る事は何だろうという考えに至って、質の高い成果物ができたことが印象的です。

司会:ママボノチームは通常のサービスグラントの約半年間を基本単位とするプロジェクトとは異なり、期間は短いのですが、関係性は非常に濃いという印象があります。そのコツというのはなにでしょうか?

栗林さん:皆さんママになり、復職が待っている育休中という同じ環境にあります。
育休になると、社会から、仕事から離れているので本当に復職できるだろうか、子どももいながら仕事ができるんだろうか、という不安が常にあります。

でも、私の根底の考えとして、ママになって縮こまることはないのではないかという思いがあって、ママになったからこそ出来ることがあるはず! だから、このプロボノを通じてそれに気づいて欲しいという思いを共有したいと考えていました。

また、育児をしながらなので時間はそれなりにない。そして、with赤子という状況で予測不能なことが多々発生します。限られた時間の中で効率的に仕事を進めなければいけないのですが、あえて、効率的に進めるからこそコミュニケーションの部分は削除しない、省かないということは決めていました。コミュニケーションを省くことでコミュニケーションミスが起きたり、遠慮が遠慮を生んでしまうので、サイボウズLive、スカイプ、MLを使った密なコミュニケーションを図るようにはしていました。

また、プロボノ以外の時間では、ママトークも活発にしていました。今でも懐かしいですが、ちょうど、プロジェクト期間中が保育園が決まる、決まらない、の2月の時期だったので、認可保育園に落ちた、といった近況交換や、そもそもなぜ働くか、なぜ復職するのかをスカイプを通して話をしました。こうした、プロジェクトと一見関係ないこともコミュニケーションとして活用できていたと思います。

司会:プロジェクトで大変だったことは?

栗林さん:大変だったことはやはり育児との両立でしょうか。それぞれがペースを掴むまでは大変だったのかな、と思います。ママボノメンバー全員、復職前の予行演習も含んだプロジェクトでしたが、予測不能な赤ちゃんを前に夜泣きがあり、昼寝も個人差があってバラバラで、使える時間がメンバー全員一緒というわけではありません。夕方のテレビ番組「おかあさんといっしょ」を見せている30分だけは使えるということで、そこでメールの返信をするとか、時間をうまく使っていたところは、復職後にも生きているかなと思います。

司会:実際ママボノからの提案はどのようにNAGOMI VISITさんの活動に活きているでしょうか?

NV:ご提案をいただいた内容は多岐に渡り、まだ道半ばのものもありますが幾つかご報告があります。

まずひとつめ、チラシの作成と全国各地への配布をしてはどうですか?というご提案がありました。地域のホスト増を目的に、国際交流系の団体さんの事務所など全国25ヵ所にママボノの皆さんが連絡をして、チラシの送付先をピックアップしてくださいました。合計で644枚を送付し、チラシを見てホストをやってみたいという反応が3件ありました。

これまで、ホストになりたいという反応はメディアで取り上げられた時の瞬間的なもので、新しくチラシというチャネルが出来たことで今後じわじわときいてくるかなと思います。

また、チラシを作る際、お子さんがいる家庭を対象とする時にはお子さんの年代別に幾つかのバージョンを作るのがよい、という提案をいただき、小学生以下の小さいお子さん向け、小中高生のお子さん向けとはキャッチフレーズを変えて作成しました。今後、既にホストをされている方に協力をいただいてチラシを拡散していきたいと思います。

また、各地の中間支援組織を積極的に活用したらどうかとアイデアもいただき、3月末からいくつか地方のボランティア支援サイトで掲載を始めました。掲載済みのエリアも含めてですが、ホストになりたいという反応が13件あり、内、札幌4件、福岡3件はこれまでご案内ができていなかった地域なので、ママボノの提案の成果がすでに出ているなと思います。

さらに、Facebookでのコミュニティ活性化についてもご提案がありました。
NAGOMI VISITに登録されている方のみのクローズドのFacebookコミュニティがあるものの、積極的に使っていただける雰囲気づくりまでは出来ておらずどうしたらいいかなと思っていました。

ママボノ以降、直接ホストに受け入れの経験やゲストとの再会エピソードなど従来は私たち宛にメールでいただいている内容をFacebookでも発信し、活性化のお手伝いを頂けたら嬉しいです、とお伝えしたところ、徐々にご自身の声で発信していただけるようになりつつあります。今後、もっと盛り上げていけたらと思っているところです。

あと2点、調査の一環で実際にホストへのヒアリングをしていただきました。そこで出て来た意見をもとに何を改善していけるかを検討した結果、実際に受け入れをしたホストの感想、参加をした旅行者の感想をNAGOMI VISITのFacebook上でどんどん発信していくことにしました。これまでに出来ていなかったところなので、受け入れすることになった人が参考にする情報としてもらえたらいいなと思います。

最後に登録のマッチングフローの改善として、ママボノの皆さんにNAGOMI VISITの手順を見ていただいて意見をいただきました。今後システムを改善していける気づきがたくさんあったので、手をつけていけたらと思っています。

司会:まとめになりますがNAGOMI VISITさんにとって、ママボノの価値はどういうことにあったのでしょうか?

NV:まさにママの視点からいただいた提案だったということが大きな影響だったと思っています。お子さんのいらっしゃる家庭1つとってもお子さんの年代別にターゲットを分ける必要がある、ということは私たちには大事なポイントでした。

司会:プロジェクトを通してよかったこと、学んだことはありますか?

栗林さん:ママだから提供できる価値は何だろうということについて、プロジェクトの参加を通じて明確になったなということです。子どもができる前は、時間的な制約なしに夜遅くまでがむしゃらに働けていましたが、それができない、つまりは仕事をセーブしないといけないと思っていたのが、やり方を変えたら前よりももっと仕事を楽しめるんだ、ということを復帰する前に実感できたのは良かったなと思います。
 

【第2部】ママボノメンバーによるトークライブ

プロボノワーカー 栗林さん、荒川さん、岩岸さん、奥村さん、樫尾さん、村さん、若尾さん、寺西さん(Skype参加)

「ママボノを一言でいうと・・・」をテーマに、参加したメンバーのみなさんの生の声を伺いました。


「働く女性が育児休暇中に今後子育てしながらどのようにキャリア形成していくかを見つめ直すことができる場所」

村さん:大学で特任研究員をしています。子どもは長女4歳と長男1歳がおり第2子の育児休暇中に参加しました。子育てをしながら仕事もしたい、仕事を続けて行きたいけれど子どもとの時間も大事にしていきたい、と、育児と仕事の両立を考えていました。4月から復帰をし、育児休暇中は下の子とずっと一緒にいて子ども優先で時間を過ごしていましたが、復帰後は子どもを預けて仕事に集中できるので今の方が楽というか、メリハリのきいた生活が出来ています。

司会:裏を返すとママボノが大変だったということでしょうか(笑)?

村さん:ママボノの場合、どこまでやればいいのかの線引きができない難しさはありました。今自分がすごく大変なのだけど、皆さんも同じように大変なので頑張らないといけない、どうしよーという心境。携帯にサイボウズLive(プロジェクト管理ツール)からの通知が来るのですがそれが一日中気になっていたりしました。

ママボノの間ももう少しこの時間はやるけどこの時間はやらない、という決まり事を作らないとだらだらしてしまいます。今の時代にはパソコンもあってネットでメールも使えるので夜でも週末でも仕事はできると思いますが、やはりメリハリをつける、ということがどう両立していったらいいのか、の答えになると思います。

 
「出会えたメンバー、成果を出せた事は財産!」

栗林さん:4月に復職しましたがその後は思ったよりも1日があっという間でバタバタの毎日を過ごしています。
ママボノは復職へのウォーミングアップと謳われていますが、ウォームアップどころか、スキルアップになっていました。ママボノをやらなかったらネガティブな復職になっていたと思います。

育休中は、本当に仕事が出来るのかなとモヤモヤしていましたが、復職しても仕事を楽しめる、と漠然と思っていたことが戻る前にママボノを通じて確信に変わったところが良かったと思います。普通の会社員の間にこういう取り組みがもっともっと増えたらモチベーションを守れる、むしろ、あげることができるのではないかと可能性を感じます。

今は4時半までの時短で働いていますが、旦那さんも育児ができるように教育中です。限られた時間の中でどれだけ成果を出すのか、を考える働き方に変えつつもこれまでの長時間労働をしないで時短から働く時間を徐々に長くしていこうかなと思っています。

 
「ママでありながら社会で働く起爆剤?!」

樫尾さん:ママボノをしたことで、復帰にあたって「よしいくぞ」という準備ができたというかホットな状態になりました。1人目の復職の時には会議に出ても脳みそが働いていないな・・・と復帰日から悶々としていたのですが、ママボノの後は復職当日から仕事の頭に戻れたと思います。

実際のプロジェクト以外にもコミュニケーションを図っていた話は栗林さんからもありましたが、子どもを持って働くとなると、「これだけしか働けなくてごめんなさい」「早く帰ってしまってごめんなさい」という気持ちがずっとありましたが、皆さんと色々と話していると、復職のもっと先に目標がある。今は多少制約があるけれど、もっと先を見据えて働いている仲間がいることが多いことを知れたのは良かったなと思っています。

 
「同じ志・悩みを持ったメンバーとの真剣勝負を通じて想いを醸成させる機会」

寺西さん:復職に向けてのリハーサルの意味合いが大きかったのでメンバー自身も真剣勝負で、NAGOMI VISITさんもそうだしそれぞれが最大限コミットして下さっていました。本気でワークしているからこそ、悩みも出るし実感を伴って共感しあえる機会でした。復職への最高のリハーサルという意味でとても良かったです。皆さんが頑張る姿をみて、自分も頑張れそうだなという実感と刺激を持てました。

チームで地域調査とお子さんのいらっしゃる家庭の調査チームに分かれて活動していましたが、途中報告をしようと。集まるのは大変なのでスカイプを繋ぐのに都合のよい時間を選んで下さい、と連絡が来た時に、朝5時から6時という選択肢があって、それを見た時にこのマネジャーはガチだな、このプロジェクトは本気だなと思いました。

私はその頃夜中に作業をして、朝は7時半頃に起きて8時頃に子どもを起こしてという生活だったのですが、確かに、復職をしたら5時に起きて色々と用意をしないといけないんだな、と思い直して、ありがたくもありしんどくもありというところでした。(笑)

 
「前向き思考サプリ」

岩岸さん:メーカー勤務で経営管理をしています。
北海道で生まれ育って都会での初めての育児、かつ、こちらでの生活の中でどういう風に子どもを育てていいのか分からず、復職後みんなどうやっているのだろう?と、子どもと仕事に対して漠然とした不安が多かったのですが、みんな同じような悩みがあり、小さいことでもメンバーとディスカッションすることで前向きな気持ちになりました。みんな、こういうことを思いながら仕事をしてるんだなぁと、不安がすっきりしていったのが一番良かったことです。子どもの月齢にあわせて、夜泣きがあってとか、朝何時に起きて家事をしなければいけないとか、些細な分からないことがクリアになりました。

自信をもって仕事復帰したことで、職場の周りの方からはママになると内に入って育児するタイプと思われていたのが、「イワギシ、なんだかママになってバリバリしてきたな!」と言われてしまいました(笑)。私が前向きにこの時間で仕事をしたい、という想いを周りの皆さんも受け取ってくれたこと、プロジェクトで対話を通じ、前向き思考になれることが一番よかったです。

 
「ワーママとしての第一歩」

奥村さん:メーカーでプロジェクターを作っています。復職後は9時〜3時の時短勤務をしています。もしママボノをやっていなかったら、専業主婦の状態から復職だったわけですが、ママボノをやることで100まではいかないけど、30−40くらいはワーママの経験ができたなと思います。子どもがいる状態で私が何かしなければいけないという状態のときに、夫がどうしたらいいのか、の経験を、彼もできたのは良かったなと思います。

 
「働く意義を見直せる、ママの社会復帰応援企画」

若尾さん:システム会社で証券会社のシステムを作っています。息子は1歳11ヶ月です。私は2年間の育休を取ったこともあり、子どもと離れるのも寂しいし、子どもに我慢させてまで預けることはどうなのだろう、と思ったり、2年のお休みの間に第二子がすぐ出来たら会社にとってはマイナスなのだろうななどと思っていました。

義理の母に預かってもらってママボノには参加し、それで子離れができたかなと思います。以前は、育休を取ることは会社にとってマイナスで腰掛け社員のような状態は迷惑かなと思っていたが、これでいいんだと思えるようになりました

 
「育休期間をより充実したものにしてくれたもの、他では得難いママ友&ママロールモデルを得ることができる」

荒川さん:私は3月末で前職を退職し今は午前中に専門学校にいって鍼を学び、午後は契約社員という形で働いています。皆さんの姿から勇気を貰って、新しいことをやっていくのもママボノで勢いづいている今だろう!ということで4月から今の生活スタイルを始めました。

人生の大きな変化にママボノがきっかけをくれました。NAGOMI VISITさんの支援をする中で、子どもに国際的な経験をさせるということを考えることができたことは大きな学びでした。子どもがいながらパソコンで作業はしているんだけど、プロジェクトの中で考えたことや感じたことを子どもが育って行く中でも感じてもらえる社会にするにはどうしたらいいかなと思っていました。社会にあって欲しいというのか、こういう国際協力や文化の違いを知ることや機会を溢れるようにするために今自分が関わっているんだから頑張ろうと思えたのはプロボノそのものの良さかもしれません。


司会:皆さんに伺いますが、ママボノに通じて感じたワーキングマザーに必要なこと、必要な支援はどういうものがあるでしょうか? 育休を経験された立場から、行政や企業などに向けて、あるいは女性自身に向けて、こういう動きを作っていくべきではと思うことがあれば教えてください。

◎ 周りはまだ出産していない人も多くいるのですが、私は子どもを生んで、ママボノのような活動に携わって人生にプラスになる、子どもを生んで働くことが楽しいんだ、ということを発信できるきっかけがもっとあればよいと思います。なんとなく、子どもが産まれたら黙っていなければいけないという雰囲気や風潮がまだあると思うのですが、女性自らも発信していくことが大事かなと思いました。


◎ 育児をする以前に、結婚など環境が変わることに対して、女性は色々な不安があると思います。私の所属する会社では、SNSを活用したコミュニティサイトがあり、結婚している女性社員、子どもがいる女性社員、子どもが大きくなっている社員がそれぞれどんな仕事の工夫をしているのかを情報共有するSNSを立ち上げてみました。

それによってこれから子育てをしたいという女性も働くイメージがつきやすくなりますし、子育ても仕事もチャレンジしたいという人が増えるといいなと思っています。

男性の同僚や上司にママボノの話をしたときには、「休み中に何をやっているの?」「そんなことをするならちゃんと育児をした方がいい」といった否定的な意見を投げかけられたこともありました。いろいろな意見がある中、前向きに自分がやりたいことをやっていけたらいいなと思います。


◎ メンバーの皆さんに知り合えたことが良かったと思っていて、会社や地元などバックボーンが違うママ友ができる支援があるといいなと思いました。


◎ 色々ありますが、産休前に上司から言われたのは、産休中に産休中でしかできないことをして視野を広げてこいと。ママボノも含めて自分なりに視野を広げる活動をしてきた結果、職場に戻った時に産休前に働いていた視点とは違うところを見られるようになっていたりして、上司が言っていたことは間違っていなかったなと思います。

長期間職場を離れる期間というのは滅多にないことなので、視野が広がるような活動、そのひとつがママボノだと思いますが、そうした仕組みとしても必要だし、子どもができた後にも必要だと思うので、その仕組みが広がっていくといいなと思います。

メディアなどでも「子育てと仕事の両立」についてネガティブに取り上げられることもあり、本当にそうかな・・・と思うところがあります。両立するのは楽しい、ということをもっとワーママも発信する。メディアからではなくワーママから発信していけばいいのかなと思っています。

 
【まとめ】

日本における30年前の育休取得率はわずか5%、それが今は15%くらいまで上昇してきました。
出産を機に退職する人が半分、もともと働いていない人が2割弱ということも加味すると、出産前後で7割の女性が仕事から離れていることになります。
では再就職はどうか。キャリアを積むという観点から、自身の将来に向けたステップアップになる選択ができればよいのですが、女性が再就職をする際に最優先する項目は「時間」であって、ご自身の興味や意欲ではない、という統計結果も出ています。これは、男性が再就職する際の視点と際立って大きな違いが出ている点です。

育休制度の利用率を引き上げることには大賛成です。
ですが、今日のお話にも数多く、復職にあたって不安を感じる声が聞かれます。
それまで積み上げてきた仕事の経験を活かして、本人の可能性を最大限活かしていくには、育休の取得推進とともに、本人が自信や目的意識を持って復職できるような仕組みなりプログラムなりが必要だということだと思います。育休取得支援と復職支援、この二つは両輪となっていかなければならないのではないかと思います。


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